4ヶ月頃の赤ちゃんは、表情が豊かになり、日を追うごとに成長を感じる方も多いのではないでしょうか。
その頃の赤ちゃんの発達段階の目安となるのが「首すわり」です。
でも、どんな状態が“首がすわっている”のか今ひとつわからないですよね。
そこで、この記事では、どんな状態が首がすわったといえるのか、首すわりの確認方法や注意点などを紹介します。
赤ちゃんの首すわりについての疑問を解消してくださいね。
新生児の頃の赤ちゃんは、後頭部を手で支えて抱き上げ、横向き抱っこをしていましたよね。
これは、首がふにゃふにゃで支えがないと頭が後ろにそれてしまうからです。
そもそも、赤ちゃんは体に対して頭が重いもの。
首がすわっていない状態では、体を起こそうとすると必ずガクンと頭が後ろに倒れてしまいます。
赤ちゃんは体がやわらかく、頭を支える首周りの筋肉や骨の発達も不十分ですから、重たい頭を支えることができません。
ですが、体の成長に伴い音や声のする方に顔を向けたり、うつ伏せで頭を持ち上げようとしたりすることで徐々に力がついていきます。
いずれは首がしっかりして、縦に抱っこしても頭が倒れず、安定した状態を長く保てるようになるでしょう。
それが「首がすわった」状態といえます。
厚生労働省では、10年に一度我が国の乳幼児の身体発育の状態を調査し、乳幼児保健指導の改善に活かすべく「乳幼児身体発育調査」を行っています。
平成22年度に行った「一般調査による乳幼児の運動機能通過率」によると、生後4ヶ月未満で首がすわった赤ちゃんは63.0%。
4~5ヶ月未満では93.8%以上、7ヶ月未満では99.5%と、7ヶ月までにはほぼ全ての赤ちゃんの首がすわるようになります。
首すわりに限らず、赤ちゃんの発育は個人差がありますが、6ヶ月まで首がすわらない、他にも気になるところがあるというときは、かかりつけの小児科に相談してみましょう。
通常なら、3~4ヶ月健診時に神経や筋肉について心配な点が見られれば、何らかの指導を受けることが多いようです。
それがなければ大きな病気は考えにくいので、しばらくは様子見ということになるでしょう。