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公開 2020年07月12日  

赤ちゃんの便秘、病院に行く目安は?綿棒浣腸などお家でできる対策も紹介

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赤ちゃんが便秘をして焦った経験をした方も多いのではないでしょうか?特に初めての育児だと、心配になってしまうこともあるかもしれません。しかし、赤ちゃんは毎日便が出ないことも多いので、そこまで心配する必要はないでしょう。心配な時にはおうちでできる対策を試してみるのもおすすめです。この記事では、病院に行く目安と、おうちで試せる赤ちゃんの便秘対策を紹介します。


目次 赤ちゃんの便が毎日出ないことは案外多い!
赤ちゃんの便秘、病院へ行く前に
対策1. おなかのマッサージ
対策2. 果汁や糖水を飲ませる
対策3. 綿棒浣腸をする
受診が必要な便秘の状況とは?
赤ちゃんの便秘は心配なら病院を受診!

赤ちゃんの便が毎日出ないことは案外多い!

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毎日赤ちゃんのお世話をしていると、便の状態が正常かどうか気になるものですよね。

赤ちゃんの便がしばらくの間全く出ていないと、焦ってしまうこともあるでしょう。

しかし、実際には赤ちゃんの便が毎日出ないことはよくあるので、心配しすぎることはありません。

赤ちゃんが痛みや不快感を感じる「便秘」になっていないか、赤ちゃんの様子をよくチェックしておきましょう。

便秘になっている場合には、赤ちゃんの便が出やすくなるよう、対策することも必要になるでしょう。


赤ちゃんの便秘、病院へ行く前に

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赤ちゃんの便が出る間隔には個人差があります。

毎日便が出る赤ちゃんもいれば、4〜5日に一度しか便が出ない子もいます。

5日以上便が出ないような場合には便秘が疑われます。

便秘かどうかを見分けるポイントは、赤ちゃん自身が苦痛と感じているかどうかです。

たとえ数日間便が出ていなくても赤ちゃんの機嫌が良く、母乳やミルクもしっかり飲むようであれば問題はないとされています。

また、数日ぶりに出た便が硬くなく、赤ちゃん自身の力で自然に排便できるのであれば心配はいらないでしょう。

一方で赤ちゃんの機嫌が悪く、おなかが張っておならばかり出ているときや、母乳やミルクの飲みっぷりが落ちている場合には、赤ちゃんが苦痛を感じている可能性があるので注意が必要です。

また、たとえ毎日便が出ていても硬くコロコロして、少量しか出ていないようなときには便秘になっている可能性があります。

ただし、赤ちゃんが便秘になっていることが疑われても、体調にそれほど変化が見られないときはすぐに病院に駆けつける必要はありません。

様子を見ながら、まず自宅でできる便秘対策から試してみると良いでしょう。

ここでは、病院に行く前に試してみたい対策についてご紹介します。


対策1. おなかのマッサージ

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赤ちゃんは大人に比べて腸管の働きが未熟です。

2歳から3歳ごろになってようやく、大人並みの機能を持つようになります。

そのため、赤ちゃんが便秘になってしまったらまず試したいのが、おなかのマッサージです。

赤ちゃんのおなかをマッサージすることで、機能が未熟な赤ちゃんの腸管に外側から刺激を与えることができます。

具体的には、赤ちゃんのおへそを中心にして「の」の字を描くようなイメージでマッサージを行うと良いでしょう。

ただし、マッサージだからといって力を入れすぎるのは禁物です。

優しく撫でる程度の力でも、十分に腸管は刺激されます。

そのほかにも、仰向けに寝かせた赤ちゃんの両足首を持って、行進させるようなイメージで動かしてあげるのも便秘対策としておすすめです。

足を動かす時には、赤ちゃんの太腿や膝の部分がおなかに近づくようにすることで、より刺激されやすくなります。

ただし「の」の字を描くようにしておなかをマッサージするときも、足を動かしておなかを刺激するときも、赤ちゃんの様子に十分に注意して行いましょう。

赤ちゃんが嫌がるときや痛がっている場合には、無理に続けないようにしてください。


対策2. 果汁や糖水を飲ませる

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赤ちゃんに果汁や砂糖水を飲ませることも便秘対策になります。

果汁を飲ませるときは、特に柑橘系の果汁がおすすめです。

砂糖水は、100mlの白湯に5gの砂糖を入れたものを様子を見ながら少しずつ、赤ちゃんに飲ませると良いでしょう。

果汁や糖水を赤ちゃんに与えると、含まれている糖分が赤ちゃんの腸内で乳酸菌やビフィズス菌といった善玉菌を活性化すると考えられています。

善玉菌が活性化することで腸管の蠕動「ぜんどう」運動(消化管が食物を下へ送る運動)が活発化されるため、結果として便秘の改善に役立つでしょう。

赤ちゃんの便秘は、粉ミルクの量が要因となっていることもあります。

赤ちゃんが粉ミルクを欲しがるからといってたくさんの量をあげすぎると、腸に過剰な量のカルシウムが流れ込んでしまい、便秘を引き起こす可能性があります。

粉ミルクは月齢や体重ごとの目安量を守ってあげると、便秘を予防できるでしょう。

もしも粉ミルクをあげすぎていた場合には、粉ミルクの量を適正な量に戻した上で、水分が不足しているようなら白湯や麦茶、砂糖水で補うのがおすすめです。

母乳育児の場合は特に量には気にせず、赤ちゃんが欲しがる分だけ飲ませて大丈夫とされています。


対策3. 綿棒浣腸をする

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赤ちゃんの便秘対策として、お腹のマッサージを行ったり果汁や砂糖水を飲ませたりしても改善がみられないときには、綿棒浣腸を試してみるのも良いでしょう。

綿棒浣腸は、お尻の穴に綿棒で直接刺激を与えて排便を促すことができます。

綿棒浣腸を行う場合に用意するものは、「赤ちゃん用の綿棒」と「ワセリンまたはベビーオイル」です。

まずは、綿棒の先端部分にワセリンかベビーオイルをつけます。

その綿棒の先端部分をあかちゃんのお尻の穴に差し込み、円を描くようにして刺激します。

奥まで入れすぎず、先端部分で留めるように注意しましょう。

もしも、刺激をした時に赤ちゃんが痛がる様子を見せた場合には、無理に続けずストップしてください。

この綿棒浣腸は毎日行っても特に問題はないとされています。

薬を注入して排便を促すような浣腸薬には、習慣性があるものもあります。

しかし、綿棒浣腸はあくまでもお尻の穴を刺激して排便を促しているにすぎません。

綿棒浣腸を続けたからといって、将来的に排便を自力でしづらくなるといった心配はないでしょう。


受診が必要な便秘の状況とは?

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赤ちゃんが便秘になってしまったら、まずは家庭でできる対策を試してみることが基本です。

しかし、赤ちゃんの状態次第では受診をしたほうが良いときもあります。

もしも1週間以上続く便秘を何度も繰り返していたら、一度受診をして異常がないかチェックしてもらうと良いでしょう。

思わぬ便秘の原因が潜んでいるかもしれません。

また、赤ちゃんがいきんでいるのに便が出ずに苦しそうな様子を見せている時や、おなかが張って苦しそうな様子が見られる時にも、なるべく早めに受診するのがおすすめです。

硬くなり過ぎた便を出した際などに肛門が切れて出血したときにも、念のため受診をしたほうが良いでしょう。

便秘が続くと腸の中でますます便が硬くなるため、さらに便が出にくい状態に陥ってしまいます。

悪循環に陥ってしまう前に、快適に便を出せる習慣をつけておくと良いでしょう。


赤ちゃんの便秘は心配なら病院を受診!

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赤ちゃんは、毎日便が出ないこともあります。

赤ちゃんの機嫌や食欲に変わりがないのであれば、毎日便が出なくても気にする必要はないでしょう。

ただし、おなかが張っていたり、出ているうんちが硬い、機嫌が悪いなどの様子が見られるときには、便秘になっている可能性があるので注意が必要です。

便秘になってしまっても、機嫌や食欲に大きな変化が見られないのであれば、まずは家庭でできる対策を試してみると良いでしょう。

対策を試してみても改善が見られないときや、対策をする前でも明らかに赤ちゃんが痛がっている様子などが見られたら、早めに病院を受診するようにしましょう。


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