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公開 2020年09月28日  

5歳児におすすめの絵本5選!おもしろいストーリー、感動的な内容が人気

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5歳にもなると、身の周りのことはほぼ自分でできるようになり、言葉もだいぶ発達してきます。また自尊心や仲間を思いやる気持ちも育ち、社会性が芽生える時期でもあります。幼少期の絵本との触れ合いが、子どもの発達にいい影響を与えるということはよく知られていますよね。ここでは、5歳向けの絵本を選ぶポイントとおすすめの5冊を紹介します。


絵本の読み聞かせがもたらす効果

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幼児期の絵本との触れ合いや読み聞かせには、どのような効果があるのでしょうか。

情緒の発達とともに、想像力や感情が豊かに育ち、語彙力が自然に身につく効果があると言われています。

また読み聞かせは親子間でのコミュニケーションでもあり、相互に癒しをもたらす触れ合いでもあります。

小さな頃から読み聞かせを通して絵本に触れていくことで、本の魅力や物語の中に入り込む面白さを知ることができます。

大きくなるにつれて、一人で絵本を読めるようになってきますが、言葉を拾いながら想像することはなかなか難しいことです。

想像する力を存分に引き出せる読み聞かせは、一人で読めるようになってもぜひ続けていってほしいものです。



5歳児に最適な絵本を選ぶポイントと読み方

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4~5歳頃になると、起承転結があるお話を理解できるようになり、推理・推論しながら見通しを持って絵本を読み進めていける時期です。

子どもに絵本を読んであげたいけれど、「この絵本で大丈夫?」「読み方はこれで良い?」と、正直心配になってしまうこともあるかと思います。

そんな時の絵本を選ぶポイントとして挙げたいのが、「ファンタジー」、「知的好奇心」、「登場人物の心情」です。

理解力が深まる5歳頃は、想像力を膨らませて、夢のような冒険ができる「ファンタジー」作品がおすすめです。

想像の世界はあり得ないことだと分かっていながらも、どこかまだ信じることができる年齢なのが5歳頃。

興味関心も広がってくる頃でもあるので、子どもが普段何気なく興味を持っている、「知的好奇心」を深められるような題材も、ぜひ選んでもらたいものです。

また、「登場人物の心情」を描いた作品にも、耳を傾けられるようにもなってくるので、心や命について考えるきっかけを与えてくれるような作品にも触れてみてくださいね。

ストーリーや絵の魅力、言葉の面白さに触れ、絵本の世界に一番入り込めるのもこの時期なのかもしれません。

ページをめくればいつでも魅力的な世界へ行くことができる、その喜びが知れるのも絵本の素晴らしいところではないでしょうか。


読むたびに新しい発見に出会える「バムとケロのにちようび」


1994年に出版されてから、世代を超えて愛される絵本「バムとケロのにちようび」。

人気シリーズ「バムとケロ」の第1作目です。

穏やかで面倒見のよい犬のバムと、自由奔放でいたずらっ子なカエルのケロが、雨の日曜日におうちの中で過ごす様子が描かれています。

バムが雨だから部屋のお掃除をして、お菓子を用意して本を読もうかなと思っていたところへ、泥んこまみれのケロが帰ってきて、なかなか本を読むことができない!という何気ないけれど、小さなハプニングが盛りだくさんの楽しいお話。

キャラクターの可愛さやストーリーの面白さもさることながら、この作品の最大の魅力は、1ページ1ページ細部まで趣向を凝らして描かれた絵が本当に美しいところでしょう。

赤くて犬の形をした浴槽やケロの形をした椅子、緑の長靴を履いた小さなテーブルなど、ユーモラスな家具や小物が絵本の中に散りばめられています。

またストーリーの本筋とは関係のないキャラクターや、ページを追うごとに少しずつ変化する隠しアイテムがあるなど、見るたびに新しい発見に出会える絵本です。


5歳の息子が保育園で借りてきて,あまりに面白かったので,結局,シリーズ全部をそろえてしまいました。
けろちゃんの表情がかわいいだけでなく,ページの隅々まで,いろんなキャラクターや小物がかくれていて,子供だけでなく,親の私も何度読んでもあきません。
今では小学校高学年になって,難しい本を読み始めた息子も,時々,寝る前に「読んで。。」とこの本を持ってきます。
小さいお子さんのいる友だちに,何回もプレゼントしましたが,一家全員ではまって,シリーズをそろえてしまった人が多いです。

視覚でも感覚でも楽しめる「100かいだてのいえ」


メディアアーティストの岩井俊雄(いわいとしお)さんが手がけた、大人気「100かいだてのいえ」シリーズ・第一作目の作品「100かいだてのいえ」。

100階建てのてっぺんに住む誰かから、遊びに来てと手紙をもらったトチくん。

建物には10階ごとに違う動物が住んでいて、登っていくだけではなく、ちょっとしたストーリーも登場し、自然に数字の概念が頭の中に入ってくるような学びもある絵本です。

100階という長さを強調した縦に長い絵本には、カラフルで可愛らしい細々した絵が、見開き2ページいっぱいに描かれています。

単純なストーリー展開でありながら、ページごとにバリエーションが豊かで、何度見ても飽きることのない遊び心満載の面白さがあります。

また100という数字は、子どもにとってはとても大きな数字に感じられるもの。

そのスケールの大きさが、子どもの心をつかむのです。

トチくんの立場になって、一つひとつ積み重ねる楽しさが味わえるのも魅力ですね。


1冊の本が100かいだてのいえになっております。
階層ごとに楽しい場面がでてきてわくわく。
子どもは「次の部屋はどんなかなあ」と想像力を膨らましています。
何回でも読み聞かせのできる本です。
大人も楽しめます。

目に見えないけど大切なものがある「フレデリック」


オランダ出身の絵本作家、レオ・レオニと詩人・谷川俊太郎訳、ちょっとかわった のねずみのはなし「フレデリック」。

冬に備えて仲間の野ネズミたちが、せっせと食料を集めて働いている中、フレデリックだけぼんやりしているように見えました。

どうして働かないのか聞く仲間たちに、フレデリックは、冬は灰色だから「いろ」を、暗くて寒くなるから「おひさまのひかり」を、長い冬の間に話が尽きないよう「ことば」を集めてるんだ、と答えます。

それから冬が訪れ、やがて食料も尽き、おしゃべりする気もなくなってしまった時に、初めてフレデリックが集めておいたものが、みんなに幸せをもたらしてくれました。

目に見えない大切なものほど気づきにくい世の中で、豊かな想像力やユーモア、違った視点で物を見ることも可能だということを、改めて考えさせてくれます。

それぞれが自分ができる役割を果たすために生まれ、人と違った個性を持っていてもいいんだと、お説教くさくなく感じさせてくれる心温まる絵本です。


子どもに読み聞かせをしていて、はじめは可愛いネズミの出てくるシュールな物語だなと思っていたが、ある日突然この本のメッセージがわかったような気がして、涙が出た。寒くて、食べ物もなくて、凍えそうでも、希望という光を持つこと、絵や音楽などの芸術に触れること、そして言葉の力によって私たちは勇気づけられるということ。震災後、電気もなく食べ物もない中、家族で心を触れ合わせ、ラジオから流れる歌に勇気づけられた日々が蘇った。

読み継がれるファンタジーの名作「おしいれのぼうけん」


1974年に発売されて以来、多くの子どもたちが夢中になり、40年以上読み継がれる名作となった「おしいれのぼうけん」。

子どもたちが保育園で怖いものが、「おしいれ」と人形劇に出てくる「ねずみばあさん」。

昼休み前にミニカーの取り合いでケンカをしてしまったさとしとあきらは、先生に注意されても反省しようとしなかったので、おしいれに入れられてしまいます。

そこから、おしいれの奥に広がる暗闇の中で、不気味な「ねずみばあさん」に遭遇し、手に汗握る大冒険が始まります。

作者の古田足日(文・ふるたたるひ)さんと田畑精一(絵・たばたせいいち)さんが実際に保育園を訪れ取材し、「ねずみばあさん」と「おしいれ」の着想を得て、物語が作り上げられたそうです。

80ページもの長編でありながらも、駆け抜けるようなストーリー展開に一気に引き込まれてしまいます。

友情やしつけ、子どもばかりではなく、大人の成長する姿も描かれた、感動と学びが多い、躍動感あふれる読み物絵本です。


5歳の息子が保育園で読んでもらって、夢中になったお話です。

息子だけでなく、同じクラスのみんなが、はらはら、どきどきしながら続きを楽しみにしていたそうです。

「おしいれ」という、普段でも子供にとって恐ろしく、楽しい場所が、もっとスリリングになること、間違いなしです!

大工と鬼のユーモラスなやり取りが楽しい「だいくとおにろく」


川に橋をかけようとする大工と川に住む鬼とのやり取りが面白い、日本昔ばなしの絵本「だいくとおにろく」。

「目玉をよこせ」と迫る鬼の迫力と、適当な返事をしながらも、知恵くらべを始めるユーモラスな大工、ハラハラドキドキの展開で、子どもたちも夢中になって読み進められる作品です。

描かれた絵は表情豊かで、登場人物の心情をドラマチックに表現。鬼と大工の表情や描かれ方から、物語の場面が読み取りやすくなっているところに、作者の工夫が練り込まれています。

会話のテンポも良く、擬音表現も面白いので、ぜひ声に出して読みたい絵本のひとつです。


保育園で、男の子も女の子も大好きらしいです。

子供が好きになるのは、鬼が出てきて、恐ろしいことを話し、主人公が追い詰められるのですが、最後は、見事、ピンチを脱して、みんなハッピーエンドになるところでしょうか。

途中、怖くなるだけに、絵本から離れられず夢中になるようです。

夢中になれるお気に入りの一冊を見つけよう

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5歳くらいは、物語絵本に興味を持つ時期。

新しい絵本を与えるのも良いですが、お気に入りの1冊を見つけて、繰り返し読んであげるのも喜ばれます。

ずっと手離さないほどお気に入りを見つけられることは、本当に素晴らしいことで、人生の宝物を発見したようなもの。

絵本は豊かな言葉の宝庫。子どもの想像力をかき立て、ワクワクできる絵本と出会えたら、そんな幸せなことはありません。

今回紹介した絵本の選び方とおすすめの絵本を参考に、子どもが夢中になれる、お気に入りの1冊をぜひ見つけてくださいね。


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