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「採血は確かに痛い。でも…」暴れる息子に、厳しくも温かかった検査技師さんの言葉

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「注射や採血が怖い!」と言って、小学校6年生まで暴れ続けてきた息子。手を焼いていたのですが、ある時……?

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3歳の時に発症した病気のせいで、定期的に採血検査をしなければならなくなった息子ケイ。

注射と同様に「大泣きするのは仕方がない」と思っていましたが、幼稚園を卒園し、小学生になっても採血を怖がっていました。

小学校6年生になったある日


その日も、採血検査のために病院を訪れていたのですが……。

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採血を担当してくださった検査技師さんが、暴れる息子にこんな風に声をかけてくださいました。

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検査技師さんの言葉に従い、私たち親子はロビーに出ました。

そして私は、この検査がどれだけ重要か、この検査を一刻も早く受けたい人がどれだけいるか…ということを、改めて息子に言い聞かせました。

採血の痛みは怖いかもしれないけれど、ここは病院。大声で騒ぐ場所ではない。

なるべく分かりやすく冷静に説明し、1時間後にようやく納得した息子は、覚悟を決めたかのように番号札をとり、再び採血室へと向かったのです。

すると


今度は落ち着いて椅子に座ることができた息子。

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「君、6年生でしょ?」と言われたときは、大騒ぎしていたことに対してお叱りを受けるものと思いました。

でも、その時の検査技師さんは、息子に「大学病院の現実」を語ってくださいました。

後から考えてみると、医師不足と言われる社会問題と向き合い、また大学病院に対する理解を深めるにあたって、この時の言葉はとても重要な学びだったと感じています。


これ以降、息子は採血で騒ぐことはなくなりました。

検査も治療もすべて「自分のため」だと理解し、同時に周りのことも見ることができるようになったのです。


息子がネフローゼ症候群から解放されたのは、高校1年生の時。

長い長いお付き合いでしたが、いまでは全部いい思い出となっています。

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この記事を書いた人
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ひらたともみ

栃木県宇都宮市在住のイラストレーター。

20代、30代、40代と出産を経験し、現在、2男1女の母として、終わらない子育てに奮闘中。

著書「これでいい...

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