我が家の子ども達は、年長さんの長男と、3歳の次男の2人兄弟です。
長男はとにかくマジメでこだわりが強く、ルールは守らないと納得できない性格。
寝坊して保育園の登園時間をちょっと過ぎてしまった時は、とたんに不安そうな顔に。
おっちょこちょいな私の性格も加わり、体操服や歯磨き用コップなど、忘れ物をしてしまうこともよくあります。
そんな時、あるべき物がない!ということに気づいた長男は、泣き出したり怒り出したり…。
「どうしても落ち着かないので、家に取りに帰っていただけますか?」と連絡があったことも。
仕事に遅れそうになりながら、ダッシュで忘れ物を届ける日もありました。
だから、長男の遅刻や忘れ物は厳禁。
全てを完璧にしなくては!と、私は毎日気を張り、ピリピリしていました。
一方の次男は、毎日、イヤ!イヤ!の連続です。
食事の時間。
「これはイヤ!食べたくない」
「カレーがいい!」
「焼きそばがいい!」
と、材料が無くてすぐには作れないものを、急にリクエストしてきたりします。
お風呂に入れるのも一苦労。
「お風呂は嫌い!」
「入りたくない!」
となかなか動いてくれません。
なんとかなだめてお風呂に入れても、安心はできません。
次にはこんな言葉が。
「お風呂から出たくないー!」
「まだお風呂で遊ぶ!」
とにかく言うことを聞いてくれないので、大きな声で注意してしまうこともよくありました。
こんな調子の毎日に、私はぐったり…。
ついつい怒鳴ってしまい、自己嫌悪に陥ったりもしました。
ある日、次男が「お気に入りのミニカーが見つからない!」と騒ぐので、一緒に探していた時のこと。
いくら探しても見つからず、次男はぐずり始め、私も探すことに疲れてしまっていました。
そんな時に思い出したのは、教育テレビの歌のお姉さん。
「お姉さんなら、こんな時もきっと楽しく乗り越えるよね…」と思ったのです。
さっそくお姉さんのモノマネをしてみました。
「見つからないねー」「どうしたらいいんだろう?」などと、ちょっと大げさなジェスチャーを交えて話してみました。
すると、次男もなんだか楽しくなってきた様子。
そして、もうこれ以上探しても見つからない!あきらめよう!と思った時、自然と私の口から「まぁ、いっか!」という言葉が出ました。
すると、その言葉に意外にも納得した次男。
気持ちを切り替えることができたようで、ミニカー探しはやめて、別のおもちゃで遊び始めたのです。
長男への声かけにも、この言葉が効果的だったエピソードがありました。
ある日少し寝坊してしまい、急いで家を出たものの、保育園への遅刻はほぼ確定かなーという時でした。
「あと5分で9時だよ?間に合わないんじゃない?」
と不安そうな長男。
いつもなら、「大丈夫大丈夫、ママ急ぐから!」とか「間に合うようにがんばるねー!」などと、とりあえず急ごうとするばかりだったのですが…。
次男への声かけを思い出し、「まぁ、いっか!」と言ってみました。
「ちょっと起きるのが遅かったから仕方ないよね」「たまにはこんな日もあるよね」などと話していたら、だんだんと長男の表情が落ち着いてきたように見えました。
普段、遅刻してしまった日は泣きそうな顔で教室へ入っていく長男。
この日は元気にバイバイできました。
子ども達への声かけとして効果的と感じていた、「まぁ、いっか!」の言葉。
実は私自身がとても救われていることに、最近ふと気づきました。
長男が不安になるとわかっているのに、遅刻や忘れ物をしてしまった時。
そして、次男がぐずってばかりの時。
「どうしてこんなに上手くいかないんだー!」と私自身のイライラが募っていました。
それが子どもたちにも伝わってしまい、悪循環になっていたのではないでしょうか。
誰でも失敗することはあるよね。
思い通りにいかないことだってあるよね。
「まあ、いっか!」の言葉で心が軽くなっていたのは、私も同じだったのです。
まさに『魔法の言葉』!
今では、私が失敗して「あー!どうしよう!」と慌てていると、次男が私の真似をして「まぁ、いっか!」と言ってくれるようになりました。
辛くて思いつめてしまうような時には、ストレスをため込まず、「まぁ、いっか!」と口に出してみようと思います。