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公開 2020年05月31日  

娘に“見た目”を指摘され、大ショック…幸せなシンママになるために

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離婚後、幸せに暮らしているつもりだったある日、娘に見た目を指摘されました。あまりのショックに涙が出る程でした。ただそれは、容姿の問題だけではなく、娘の心にもいろんな葛藤があったことが分かりました。その時のお話をご紹介したいと思います。 


シンママのファッションとスキンケア

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わたしは、小1の娘と2人で暮らしているシンママです。 

高身長で体重もそれなりにあり、可愛いものは似合わないガッシリ体型です。 

服装はビジネスカジュアルでシンプルなものばかり。 

スキンケアは化粧水と乳液のみの必要最小限でした。


化粧品は“ついで買い”

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離婚成立後、忙しいながらも幸せなシンママになるべく、清潔感と笑顔だけは心がけていました。 

しかし、日々いろんなことに追われている上に、何をするにも何処に行くにも娘と常に一緒なので、 

どうしても娘を優先するばかりでした。 

髪を切るタイミングも娘次第、自分の服を買うのも娘のついで、かつ予算内のもの。 

化粧品はドラッグストアにあるものを何かのついでに購入するのみで、肌質チェックは10年ちかく前の情報から更新されていませんでした。 

それでも、娘は無事に小学生になり、私は特に不満もなく幸せを感じる毎日でした。 

時々、「プチプラには見えない!おしゃれだね!」と言われることもあり、幸せなシンママになれていると思っていました。


娘の一言にショック

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そんな充実した日々でしたが、ある日、娘をお迎えに行くと「ママ、あのね」と言いだしました。 

学校で嫌なことでもあったのか?と心配していましたが、 

次の一言は「ママはキレイじゃないから、お迎えのとき恥ずかしい」でした。 

あまりの言葉に思考が停止して、「ごめんね」とだけ答えてその時はやり過ごしました。 

夜になってやっと落ち着いたところで、ゆっくり考えました。 

実際、職場でも服装を褒められることもありました。 

なので、恥ずかしいと言われる程ではないと思っていたのです。 

でも、まじまじと鏡を見ると加齢によるシワ、本当は美容整形に行きたい程の大きなシミ、若いころは何もしなくてもキレイだった肌が今は見る影も無くなっていました。 

お金をかけなくてもやり方はいろいろあるだろうし、その努力を怠ってきたのは私自身なんですが、まさかこんな形で娘に指摘されるとは思ってもみませんでした。 

それと同時に、娘のために自分のことをたくさん我慢してきたのに、それは娘にとって恥ずかしいと思われることだったのか…と鏡を見ながらいろんなことを考えていたら、ただただ涙があふれ出てきました。 

後日、感情的にならないように気を付けながら娘に質問しました。
 

私「ママのこと恥ずかしいの?」 

娘「キレイじゃないからお迎えに来たとき残念な気持ちになる」 

私「どこが恥ずかしいの?太ってるところ?」 

娘「それもあるけど、〇〇ちゃんのママはキレイで幸せそうだよ」 

私「ママは幸せだよ。確かに美人じゃないけど、幸せに過ごしているよ」 

娘「それはそうかもしれないけど、いつも同じような服装だし…」 

途中で情けなくなり、娘に「あなたの事を思って我慢していたのに!」と言いたくなる気持ちもありました。 

比較されたお友達のママは、美容系のお仕事で旦那様もいて、子育てをサポートしてくれる親御さんもいて、余裕があることは知っていました。 

『誰が見てもお友達のママの方が素敵だと思う、でも娘にだけは否定されたくなかった』 

そう思っても何も言えずに、気付けば涙がぽたぽたとこぼれていました。 

娘はただただ、驚いて「ごめんね」とか「どうして泣くの?」と聞きました。 

でも、わたしはうまく答えられなくて、自分でもびっくりする程、涙が溢れ続けました。 

「傷つけるつもりはなかった」と娘も泣いていたので、本当にその時の感情を話してくれただけだったんだと思います。


自分を見つめなおす

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その後、少し自分のことを見つめなおしました。
 
・娘から見てママは幸せそうと思って欲しい 
・今まで、娘のことを言い訳にして自分を疎かにしていたこと
・キラキラした女性になりたい
・お金がなくてもできるケアはある
・ダイエットする

予算上どうしてもお金はかけられないのですが、手間を惜しまないようにしたり、セールの時にまとめ買いをする事で月の予算は変わらないようにしました。 

雑誌を見ながら娘とどれが素敵か話したり、一緒にメイクコーナーでどれが似合うか相談したりしました。 

今までは私の買い物は嫌がっていた娘も、「ママキレイになりたいの。付き合って!」というとしぶしぶ付き合ってくれるようになりました。 

ママのお買い物=つまらない、と思われていたので2人で楽しめるように、おままごとのようにして退屈しないように気を付けました。 

半年経った今では、何も言わなくても娘なりにアドバイスをくれます。


娘にも変化が

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その後、わたしの服装やアクセサリーに大きな変化はありませんが、周囲の反応が少し変わったと思います。 

「いいの着てるね」と言われて、いつも通り「これ2千円ですよ~」と答えると、今までは「そう見えない!」だけだったのですが、最近は「着る人が着ると高く見えるのね」と言ってもらえるようになりました。 

娘も一緒にお買い物に行ったり、私がスキンケアしている姿を見たりすることで、「本当はこんな風にするものだったんだ!」と驚いていました。 

娘に「恥ずかしい」と言われて泣いてから5ヶ月後、授業参観がありました。 

何て言われるのかとても心配でしたが、娘が私を見つけてお友達に、「この人がわたしのママだよ!美人でしょ!」と言ってくれてとても嬉しかったです。 

お友達には「うん。まあまあ美人だよ」と言われましたが… 

娘が堂々とわたしのことを「ママ」と紹介してくれた事が嬉しくて、涙を堪えるのが大変で、肝心の授業参観の内容はほとんど覚えていません。 

これからも、自分の人生と娘の人生をたくさんの幸せで満たしていきたいと思います。


※ この記事は2024年03月23日に再公開された記事です。

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