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公開 2020年09月26日  

「僕の赤ちゃんの頃は?」と何度も聞く息子。心配になるも、理由探しは止めようと思ったワケ

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5才くらいからでしょうか。息子が、事あるごとに「赤ちゃんの頃どんなだった?」と聞くようになりました。あまりに何度も何度も聞かれるので、正直「また?」と思ってしまうこともあるのですが、同じ話でも息子はとても嬉しそう。同じことをなんでこんなに聞きたがるんだろう?私なりに考えてみた話。


きっかけは保育園のアルバム


最初に言い出したのがいつだったか、時期はちょっと曖昧。

でも、「赤ちゃんの頃のお話して」と息子が言うようになったきっかけは、保育園のアルバムだったような気がします。

私は出産後、早々に仕事復帰。

息子は0才から保育園に通い始め、5才の時には、すでに保育園のアルバムが何冊もありました。

「これぼく?」
「そうだよ~。まだ赤ちゃんで、ゲートの中に入ってるね」

そんなひと時が大好きだった息子。

だんだん、アルバムを見ている時以外でも、「赤ちゃんの時どんなだった?」「1才の時は?」「2才は?」と、私を質問攻めするようになりました。


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何度も何度も聞きたがる息子


私も、息子の赤ちゃん時代を懐かしみながら、

「赤ちゃんの時は、ふにゃふにゃでねぇ」
「1才になったら、よちよち歩き始めて、ころりんって転んでたよ」
「2才の時はトイレを頑張ったね」

などと話していたのですが…。

まあ、飽きもせず、何度も何度も何度も!同じことを聞く息子。

お風呂に入っている時、保育園に向かう道中など、一時期は毎日のように質問攻め。

しかも、「どんなだった?」というざっくりとした内容。

私もだんだんネタが尽き、3才以降になると、「あれ…?今の話は4才になってからだっけ?」となってしまったり…。

急いでいる時などはつい片手間になり、昨日とまったく同じことを話している、ということもありました。

「赤ちゃんの時は、毎日抱っこ抱っこでねぇ…」

もはや何回目?という話も多いのですが、それでも息子は、毎回うれしそうにニコニコしていました。


くりかえし質問する理由を探すも…


息子が喜んでくれるのはいいのですが、あまりにも頻回なので、不思議だなぁと思った私。

「年長さんになって小さい子のお世話をしているから、自分の小さい時にも興味が出たのかな?」

「過去とか未来とか、時間の流れを理解するようになったのかな?」

色々と仮説を立ててみました。

中でも一番心配したのは、「愛情不足なのかも!?」ということ。

気になってネット検索をしてみました。

でも、『子どもが、くりかえし赤ちゃん時代の話を聞きたがる』なんていうピンポイントな話は検索が難しく、同じような体験談も、専門家のアドバイスも見つかりませんでした。


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似た話題をヒントにしてみた


ピンポイントで同じ話は出てこなかったものの、似たようなトピックで、なるほどな~と思う情報がいくつか見つかりました。

まず、『ダメよと言っても、〇〇していいかと何度も質問する』行動。

調べてみると、子どもは何度も言われて初めて理解する特徴があるそうです。

耳にはしたことはあり、分かっているつもりでしたが、改めて思い出しました。


次に、『何度同じ答えであっても、同じ質問をする』行動。

子どもは同じ返事が得られることで、安心するようなのです。

目からうろこでしたが、そういえば、お気に入りの絵本は何度も読みますし、同じ遊びを繰り返したりしますよね。


最後に、『なんで?なんで?攻撃』の理由。

これは、単純にママとおしゃべりがしたいという気持ちも大きいそうです。

そういえば親子の会話って、「親が子どもに言って聞かせる」「子どもの話を聞いてあげる」という一方通行になりがちだなと気づきました。

赤ちゃん頃の話というのは、子どもからも質問がしやすく、対等に楽しくおしゃべりできる貴重な話題なのかもしれません。


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たどり着いたシンプルな結論


結局、息子がどうして赤ちゃん時代の話を聞きたがるのか、ハッキリとしたことは分かりません…。

私の結論は、「聞きたがるんだから、話してあげればいいんだ」で落ち着きました。

同じ話でも、大したことない内容でも、「赤ちゃんの時はこんなに可愛かった」「今ももちろん大好き」を、何度でも伝えてあげたい。

今はそう思っています。

とは言え、大人のほうが飽きてしまうことはありますが(笑)

そんな時はアルバムを開いて、私自身も懐かしい話を楽しめたらいいなと思います。


※ この記事は2024年04月05日に再公開された記事です。

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