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公開 2020年05月29日  

可哀想と言われてグサ…。3人姉妹を0歳で保育園に預けた母が、願うことは?

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わが家の三姉妹は全員生後4ヶ月~6ヶ月で保育園デビュー。「可哀想」と言われたこともありますが、そんなわが家が0歳から保育園に入れて良かったことも沢山ありました。


0歳児から保育園デビューのわが子たち


子育てをしていると、何かと身内や他人から「可哀想」と言う言葉をかけられることってありますよね。


悪気があっての言葉ではないのはわかっていても、モヤモヤする「可哀想」という言葉。

わたし自身の経験から、特に声を大きくして言いたいことは「保育園に預けることは、可哀想なんかじゃない!」ということです。



産後すぐに仕事復帰を望んでいたわたしは、長女と次女は生後6ヶ月、三女は生後4ヶ月から保育園デビューしました。


1人目を0歳児から保育園に入れることに対して、わたしが小学生になるまで専業主婦だった実母から「そんなに早くから入れなくてもいいんじゃないの?可哀想よ。」と言われたことも。


もちろん0歳児から保育園に入れることに対して、葛藤や悩むことはなかったと言えば嘘になります。

それでも実際に子ども達を保育園に入れて、わたしは良かったと感じることがたくさんありました。


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なぜ、母親の愛情限定なの?


「三つ子の魂百まで」という言葉があるように、子どもにとって3歳までの成長期間はとても重要です。

実際に3人の子ども達を育ててみて3歳になるころには、それぞれの性格や個性がハッキリとしてきた印象があります。


でも、これは必ずしも「三つ子の魂百まで」=「3歳まで母親の手で育てるべき」ではないと思っています。

子どもの心の成長に愛情が大きく関わるのは理解できます。


でも、決して「子どもと接した時間の長さ」=「愛情」ではありません。

それに母親の愛情限定というのもおかしいです。


父親や祖父母だって、子ども達に愛情を注いでいます。

そして、わたしは保育士さんも、日々たくさんの愛情で子ども達に接してくださっていると感じています。


子どもの成長を一緒に見守ってくれた保育士さん


はじめての子育てで分からないことだらけのわたしにとって、保育士さんの存在はとても大きいものでした。


子育てと保育は異なるものですが、保育士さん達は保育のプロです。

子どもに関する知識や経験は、わたしよりもたくさん持っています。


「今日はちょっと遠い公園まで歩いてお散歩に行けました!」「トレーニングパンツはじめられると思います!」など、まだ難しいかと思うようなことにも積極的にチャレンジさせてくださったり。

わたし一人だと、こんな経験や体験はさせてあげられなかったかもしれないな…そんな風に思うことも多々ありました。


子ども達にとって保育士さんは、第2のお母さん・お父さん的な存在。

赤ちゃんの時から保育士さん達と共に子ども達を育ててきたと思っています。


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長女の将来の夢を知ってびっくり



物心がつく前から保育園に通っている子ども達にとって、保育園はすっかり日常の一部です。


保育士さんもお友達も、赤ちゃんの時から一緒。

子ども達にとって保育園はもう第2の家のような場所なんじゃないかとも思います。



そう感じたのは長女の将来の夢について聞いた時でした。

ある日、テレビでパンを作る番組を観ながら5歳になる長女と、「ママはむかし、パン屋さんになりたかったんだ!」と話をしていました。

すると「わたしは大人になったら〇〇先生みたいに、子ども達と遊ぶお仕事がしたい!」と、はじめて長女から将来の夢について耳にすることに。


その時はじめて、子どもにとって保育園や保育士さんの存在が、どれほど大きいかを知りました。




それぞれの想いを尊重できる世の中に



わたしは、保育園へ預けたことで良い事もあったと思っていますが、保育園に預けないという選択肢も、もちろん尊重されていいと思っています。


私自身は、3歳まで自宅保育で育ち幼稚園に通っていました。

だからこそ、母にいろんなところに連れて行ってもらったり、いろんな体験をさせてもらった温かい思い出もあります。


「子どもを自分の手で育てたい」「子育てしながらキャリアも大事にしたい」それぞれの考えがあるなかで、母親自身が自分の『こうしたい』を尊重することが、とても大切だと思います。

そして、周りには、そんな母親のそれぞれの意志を尊重するような声掛けを、どうかしてほしいと思うのです。


実母からの言葉に「早くから保育園に預けることは可哀想なのでは?」と思い、私自身は迷うこともありました。

今の自分が当時の自分に伝えたいのは「自分の選択を尊重する姿を、子どもに見せることも大切」ということです。



今後はもっと、それぞれの選択を尊重し、応援する世の中になって欲しいと思っています。





※ この記事は2024年03月26日に再公開された記事です。

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