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学校に行くことだけが「正しさ」じゃない…きっと。迷いながらも居場所を探す

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幅広いジャンルで活躍するライターの栃尾江美さん。SNSやブログでも精力的に発信されています。そのなかから、当時小学校3年生と年中だった息子さん2人が、不登校になり悩んだ様子を綴った「息子が学校へ行けなくなって」を前編・後編に分けてご紹介。【後編】

長男の気持ちをわかってくれる


長男のように、学校をつらいと感じていた友だち(20代後半くらい)。

周りは何もわかってくれないと思っていた友だちMちゃんが、長男に会いに遊びに来てくれた。

何を話すわけでもなく、ボールで遊ぶ。

帰る少し前に、「大人になってから、知ったことなんだけどね」と長男に話す。

「嫌いなところがあったからって、その人全部がダメなわけじゃないんだよ。20パーセント好きなところがあったら、80パーセント嫌いでも、20パーセントのところと付き合えばいい。100パーセント合う人なんていないんだって、わかったの。子どものころは『そのうち合う人がいるよ』って言われてたから、100パーセント合うと思っていたんだけど、そんなことなかった。もっと早く教えてほしかった」

そうゆっくり話してくれた。

夜。

長男は

「頭はわかるけど、いやなところがあったら嫌になっちゃう。まだ、そんな風に考えられない」

と言っていたけど、心には刻んだみたいだった。


次男もいけなくなる


長男だけなら留守番ができるのだけど、次男も行かなくなった。

彼もずっと「保育園に行きたくない」と言いながら行っていたので、長男と似ているところがあるのかもしれない。

どんなに言っても、行かない。

無理やりいかせようとすると、大泣きして手すりや家具にしがみつく。

必死。

それを無理やり引きずって連れていくことはさすがにできない。

頑固なのだ……。

行きたくない理由は、先生に怒られるからと。

先生に聞くと、それほど怒られていないほうだという。

だけど、楽しければ行くはずなので、いやなことが多いのだろう。

友だちには会いたい。

でも、行きたくない。


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仕事に連れていくか


「連れてきてもいいですよ」と言ってくれる仕事もある。

静かにしていられる子どもならいい。

だけど、2人はかなり激しい子どもなのだ。

地下鉄でじっとしていられないくらいだ。

殴り合いのけんかもする(たいてい次男が一方的に殴っている)。

叫んだり大泣きしたりする。

それでは連れていけない。

ゲームを与えれば静かにできるかもしれない。

だけどそれでいいのだろうか。

割り切れない。

私が外出する日は、義母に来てもらったり、義母の家に預けたり、夫が在宅で仕事をしたりしている。

近々シッターさんも検討しなくてはならない。

子どもたちに合う人がいるといいけど。


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誕生会に友だちを呼ぶ


長男は、友だちとは遊びたい。

10月は誕生日だった。

去年も友達を家に読んだから、また呼びたいとずっと言っていた。

だけど、学校に行っていないのにどうしようか。

ずっと気にかけてくれている友だちA君がいて、外で私と会うたびにまっすぐな瞳で

「治った?」

「学校来れる?」

と聞いてくれる。

ちょっと乱暴らしいけど、私もとても好きな子だ。

その子のお母さんにLINEしたら

「すごくうれしい。本人も喜んでるよ」

って言ってくれた。

そのほかに何人かに声をかけて、また、A君が学校で行ったらしくて他にも何人か来てくれた。

「まさか、ずる休み?」

「ずる休みだったら、ふざけんなよー」

って、ちょっとだけ言われた。

息子黙る。

ちゃんと説明してもいいけど、誤解する子どももいるかもしれない。

「“ずる休み”って言われて、本人が平気ならいいけど、この子はそういうタイプじゃないでしょ」

と言ったスクールカウンセラーの先生の声を思い出す。

私もちゃんと説明できなかった。


友達と遊びたい、外遊びがしたい


学校がすぐ近くで、校庭開放に行きたいのに、行けない。

毎日運動できていなくて、外遊びがしたいのに、できない。

家の外で、学校の友だちに会うときまずい。

なんだか、おかしいなあって、どうにかならないのかなあって思っているところ。

“学校に行くのが正しい。病気とか正当な理由がないなら、気まずいのは仕方がない”

というのも、なんだか違う気がする。

先生の気持ちもわかるけど、悪いことをしているわけじゃないのに嘘をつかなきゃいけないのは、何か本質的なところがゆがんでいて、それによるほころびなんじゃないだろうか。


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ママ、ありがとう


寝る前によく話すようになった。

「ママ、俺はママがママでよかったよ」と言う。

どうしてと聞くと、

「他のママだったら、俺を学校に行かせようとすると思うから。だから、ママ、ありがとう」

そう言う。

私がこんな風に思えるまで、いろんな考え方の段階があった。

だから初めて聞く人は

「どうしてそんなことに……」

って思うし、割り切れないはずだ(特に息子たちにとっての祖母)。

説明するのがなかなか大変だけど、わかってもらったほうがいいので、少しずつ話している。


いろんな人に相談中


まだまだ解決したいことはある。

自宅学習も心配だし、それ以外の体験的なところも心配。

運動も足りていない。

大人の集まりにはいろいろ連れて行っているけど、限界もある。

仕事に連れていければいいけど、次男のこともあるのであと数年は難しいのではないかと思う。

果たして次男は、ランドセルを買うのだろうか。

ちょっとしたハードルは、長男が新しい人が苦手だということ。

習い事もあまりしたくない。

大人に警戒心が強く、慣れる人はすぐに慣れるし、好きな大人もたくさんいるけど、そうでもない人もいる。

そして、「ママと一緒にいたい」が強い。

いろいろ新しい体験をさせたいと思いついても、彼に合いそう、と思うものが少ない。

学校へ行けないのなら、ホームスクールが当たり前になっているような、海外へ住む方法もあると知った。

もしかしたらそちらのほうが豊かな体験ができるかもしれない。

ハードルはたくさんあるけれど。


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(編集:コノビー編集部 岡田)

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コノビー編集部

Conobie編集部連載では、「個性がのびる、子どもがのびる」をテーマに、スタッフが厳選したコラム・まとめ情報などをお伝えいたします。それぞれの家族が、「我が家...

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