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不登校だった息子。「行かなくていいよ」と言った親の理想と、本音

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幅広いジャンルで活躍するライターの栃尾江美さん。SNSやブログでも精力的に発信されています。そのなかから、当時小学校3年生と年中だった息子さん2人が、不登校になり悩んだ様子を綴った「息子が学校へ行けなくなって」を前編・後編に分けてご紹介。【前編】


小学校3年生の長男が学校へ行けなくなった。それに伴い、年中の次男も保育園へ行かない。


夏休みに学童へ行けなくなった


我が家は夫婦で働いているので、小3の息子は夏休みに学童へ行く。

最初は、「友達にあだ名でからかわれるのが嫌だ」という。

何日もいやだいやだと言い続ける。

「気にしなくていいよ」と最初は声をかけていたが、本人が気にしているのだから仕方ない。

それ以前にHSCについて啓発しているkokokakuさんと知り合って、わが子はHSC(+HSS)ではないかと思っていたので、傷つきやすく、引きずってしまう気持ちがあるのだろうと想像できた。

※HSC(Highly Sensitive Child)とは、人一倍敏感な特性をもつ子どものこと。HSS(High Sensation Seeking)とは、活動的で刺激を追い求める性質のこと。


家にいる間、ずっと気持ちが落ちている。

うなだれている。

ある日、布団から出られなくなった。

無理やり起こす、リビングへ連れていく。

だけど気力がまるでない。

このままでは、どうなってしまうのだろう。

「行かなくてもいいよ」と言った。

もう、一人で留守番できるし。

「本当?ママ、ありがとう」

驚いた顔。

安心した顔。

救われた顔。

学童の先生に電話をした。

あだ名(名前をもじったもの)でからかわれることを話した。

学童の先生は親身になってくれた。

「名前でからかわれるのは、本当に傷つきます。子どもが自分で片づけられる問題ではありません。私たちがよく言って聞かせますので」

と言ってくれた。

私ははらはらと泣いた。

いったん解決した。

ところが、また、今度は別の友だちと小競り合いをして、行きたくない。

今度は、先生に注意されたことが嫌だ。

休む方が多くなってしまった。


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2学期の初日と、それから


学童だからよかったけど、いずれ学校が始まる。

私は怖かった。

学校に行けなくなったらどうなってしまうのだろう。

学童のように、どんどん休みがちになってしまったら……?

初日、不安な気持ちは的中した。

行くと言っていたのに、行きたくない。

体が動かない。

だらだらと用意をする。

何度言っても、怒鳴っても、全然動けない。

私はもう疲れてしまった。

これ以上、強制していかせることはできない。

だけどトボトボと、結局行った。

前の日まで私は、自殺防止のためのキャンペーンをたくさん目にした。

「逃げていいんだよ」

「行きたくないなら行かなくていい」

そんなメッセージ。

私は息子の背中を見ながら、一番大切にするものは何なのかと考えた。

一番大切なものはこの子の命だった。

強制的に行かせていたら、私はこの子を怒り続けることになる。

「死にたい」と親に言えなくて、遺書にだけ書いて、命を落としてしまった子どもたちのことを考えた。

それだけは絶対に防がなくてはいけない。

翌日もやはり「行きたくない」と言う。

私は前日の朝、彼の背中を見ながら思った最悪の事態を想像した。

「行かなくていいよ」そう言った。

でも本当は行ってほしい。

どうすればいいのだろう。


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学校の先生、スクールカウンセラーの先生

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コノビー編集部

Conobie編集部連載では、「個性がのびる、子どもがのびる」をテーマに、スタッフが厳選したコラム・まとめ情報などをお伝えいたします。それぞれの家族が、「我が家...

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