私は在宅で仕事をしています。
平日は主に午前中に仕事をし、12時過ぎには息子のお迎え、15時過ぎには小学生の娘を出迎えます。
家事をしながら宿題を見て、日によっては夕方から習い事の送迎。
そして一緒に夕飯を食べてお風呂に入って寝るという日々です。
保育園や学校から帰ってきて寝るまでの時間は充分にあります。
そのため、当然、子ども達は満足していると思っていました。
ある日の夜、お風呂上りに「ママ、一緒にブロックで遊ぼう」と言われました。
もう20時を過ぎていたため、「もう寝る時間が近いし、ちょっとだけね」と答えました。
すると、「最近ママとゆっくり遊べてない。弟はいいなぁ」と娘がポツリ。
毎日一緒にいるのに、そんな風に思っていたなんて正直びっくりしました。
改めて振り返ってみると、娘が弟と仲良く遊んでいたり、1人で集中して遊んでいたりする時は、私はたいてい家事や仕事をしています。
「娘も好きなことをしているようだから、放っておいて大丈夫だろう」と思い込んでしまっていました。
また、習い事の送り迎え時や、おやつや食事の時間には娘と話をして学校での話などを聞いていたため、充分に時間は取れていると思っていました。
そこで、なぜ娘が「ママと遊べていない」と思ったのか聞いてみました。
すると、「私が小学校に行ったあととか、帰ってくるまではママは弟と遊んでるんでしょ?」とのこと。
確かに、娘が出発してから息子が出発するまでの1時間、息子を迎えに行ってから娘が帰ってくるまでの1時間は息子と私の2人の時間です。
実際はそれほど息子とべったり過ごしているわけではなく、買い物に行ったりテレビをみたりして過ごしているのですが、娘にとってその時間は未知でうらやましかったようです。
まだ私と遊ぶことを楽しみにしてくれているという事に嬉しさも感じつつ、娘にとっては私との時間が足りていないと感じていたんだと反省しました。
そこで、「よし!!じゃあ今日は金曜日だし、夜更かしOKデーにしよう!!」と提案。
娘は「大晦日みたいに起きててもいいの!?」と目をキラキラさせて喜んでくれました。
娘のしたい事は「ママと一緒にブロックを積み重ねてビルを作ること」。
いつもなら洗濯物を干したり、野菜の下準備をしたりしながら隙間時間で遊ぶのですが、この日は特別。
全ての家事を途中でやめ、子ども達が寝ると言い出すまで遊ぶことに決めました。
いつもは20時半ころに布団に入るのですが、この日は夜更かしOKデー。
「皆で一緒にブロックを作ると、あっという間にできて楽しいねぇ!!」と娘も息子も口々に言っていました。
私も改めてゆっくり子ども達とブロック遊びをしていて、どんどん出てくる発想に驚き、成長を感じる時間でした。
結局、21時過ぎには眠くなってきた子ども達から、「この続きは明日にしようか。」と提案が。
すっかり眠そうな顔に笑ってしまいつつ、たった30分じっくり遊んだだけでこんなに満足してくれるのだと驚きました。
娘は「ママ、楽しかったね!明日も一緒に続きやってくれる?」と布団に入りながらも楽しそうに眠りにつきました。
この一件で、「家にいて子ども達と過ごす時間が長い=子ども達の気持ちに寄り添えている」わけではなかったと痛感しました。
片手間に対応するのではなく、短時間であってもちゃんと向き合う時間こそが重要。
どこかへ遠出したり物を買い与えたり、特別なことをするわけでもなく、家でのんびり遊んだだけでも、本当に満足してくれました。
一緒に遊ぶだけで喜んでくれる時期はほんの一瞬。
子ども達の気持ちを大事にしつつ、毎日は難しいので定期的にのんびり遊ぶ日を設けてみようかと思います。