これまで子育てをしてきた中で、一番心が動いた瞬間。
そう考えて思い浮かぶのは、「自分が母になったことを一番実感した日」のことです。
妊娠が発覚した日でも、出産した日でもありません。
私にとってそれは、「初めて息子のお尻に座薬を入れた日」でした。
わが家には1歳3ヶ月の息子がいます。
大きな病気もせず、すくすく元気に育っていた、生後7ヶ月のある春の日。
家族3人での初めてのお花見をしたり、ランチに出かけたりと、楽しい休日を過ごした日の夜のことでした。
いつも通りに寝かしつけ、さてリビングで寛ごう…としたのも束の間、寝室から聞こえる激しい泣き声。
夫が熱を測ってみると、なんと39.4℃!
ついに来てしまった、恐れていた息子の初発熱…。
慌てて#8000に電話し、「脇の下や脚の付け根を冷やすこと」「30分ごとに1さじでも水分を与えること」「夜中も時々様子をチェックすること」を指導され、翌日病院が開いたら受診することを勧められました。
「明日まで長いなぁ…」
不安が胸をよぎります。
すると、電話の向こうから優しい声。
「…お母さん、私たちはあくまで様子を聞いて判断して、アドバイスすることしかできません。お母さんがそう判断するなら、今すぐ病院に行っても構わないんですからね」
すぐに、夫とともに夜間診療所へと車を走らせました。
愛を感じる側から、与える側に。子どもの初発熱で「母」になった<第三回投稿コンテスト NO.115>

1歳の男の子を育児中の、かいさん。お子さんがまだ0歳で、初めて熱をだした時に、「自分が母になった」と強く実感したといいます。
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