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愛を感じる側から、与える側に。子どもの初発熱で「母」になった<第三回投稿コンテスト NO.115>

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1歳の男の子を育児中の、かいさん。お子さんがまだ0歳で、初めて熱をだした時に、「自分が母になった」と強く実感したといいます。


これまで子育てをしてきた中で、一番心が動いた瞬間。

そう考えて思い浮かぶのは、「自分が母になったことを一番実感した日」のことです。

妊娠が発覚した日でも、出産した日でもありません。

私にとってそれは、「初めて息子のお尻に座薬を入れた日」でした。

わが家には1歳3ヶ月の息子がいます。

大きな病気もせず、すくすく元気に育っていた、生後7ヶ月のある春の日。

家族3人での初めてのお花見をしたり、ランチに出かけたりと、楽しい休日を過ごした日の夜のことでした。

いつも通りに寝かしつけ、さてリビングで寛ごう…としたのも束の間、寝室から聞こえる激しい泣き声。

夫が熱を測ってみると、なんと39.4℃!

ついに来てしまった、恐れていた息子の初発熱…。

慌てて#8000に電話し、「脇の下や脚の付け根を冷やすこと」「30分ごとに1さじでも水分を与えること」「夜中も時々様子をチェックすること」を指導され、翌日病院が開いたら受診することを勧められました。

「明日まで長いなぁ…」

不安が胸をよぎります。

すると、電話の向こうから優しい声。

「…お母さん、私たちはあくまで様子を聞いて判断して、アドバイスすることしかできません。お母さんがそう判断するなら、今すぐ病院に行っても構わないんですからね」

すぐに、夫とともに夜間診療所へと車を走らせました。


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数時間待って診てもらい、「突発性発疹では」との診断。

かかりつけ医を受診できる月曜日までの分の座薬を処方され、深夜に帰宅しました。

未だ高熱で、グズグズつらそうな息子。

少しでも楽になって眠ってくれたらと、さっそく薬をあげることに。

初めての座薬に緊張しながら、息子のお尻と向き合った時、ふっ、と胸にこみ上げるものがありました。

「あぁ、私、座薬を入れてあげる側の人間になったんだ…」

幼い頃の私は、それはそれはよく熱を出す子でした。

小学校を卒業する頃まで、年に2〜3回は風邪で1週間ほど学校を欠席、インフルエンザにも毎年のように罹患する有り様。

今ならわかります、当時仕事もしていた母は、さぞかし心配で大変だったことでしょう。

もちろん、座薬も何度も入れられた覚えがあります。

お尻の違和感を嫌がる私に、「これでお熱、楽になるからね」と薬を入れてくれた母。

そのあとは確かに、すやりと眠ることができたっけ。

気持ち悪くて体がつらくて、なんだか心細くなると、母の「大丈夫だよ、絶対治るからね」を聞いて安心したいがために「ねぇ、私、治るかなぁ?」と繰り返し口にしていたっけ。

病院に行った帰り道には、必ず「何が食べたい?」と聞いてくれて、だいたい決まって、スーパーにいつも来ている移動販売車の焼き鳥を買ってもらっていたっけ。

そんな思い出が、急にありありと蘇ってきて、母の愛を感じたと同時に、その愛を与える側になったことを、強く実感したのです。


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日々子育てをしていると、たくさんの幸せを感じる反面、ままならないこともあまりに多くて思わずつらさの方が上回ってしまうこともあります。

子供が風邪をひいた時など、その最たる例。

まだまだ母として未熟な私は、そんな時でもつい、イライラしてしまうことが多いけれどそんな時には、あの夜の気持ちを思い出したい。

熱でグズグズ、いつも以上に甘えてくる息子を「大丈夫だよ、絶対治るからね」と、優しく抱きしめてあげられる母でありたいな、と思うのです。



(ライター:かい)



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