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遊び場づくりの専門職「プレイワーカー」が見る、現代の子どもをとりまく遊び環境とは?

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今月から新しく連載を始めることになりました、プレイワーカーの関戸博樹です。大学で福祉を学ぶ中で、「全ての人が元気になれる地域をつくる」ことを仕事にしたいと考え、冒険遊び場づくりという活動を行っています。連載初回の今回は、現代の遊びを取り巻く環境についてお話したいと思います。

はじめまして!

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みなさん、はじめまして!関戸博樹といいます。この度は縁あってこのコラムを書かせていただけることになりました。



私は現在、子どもの遊び場づくりをするプレイワーカーという仕事をしています。この仕事、みなさんご存じでしょうか?



初回は私がなぜプレイワーカーという仕事をするに至ったかの経緯を中心に、現在の子どもの遊びをとりまく環境についてお話していきたいと思います。

さんざんだった私の遊び場デビュー

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私は大学時代の4年間、子どもと遊びを通して関わるというコンセプトのサークルに所属して活動していました。しかし、そのサークルを選んだ理由は「単に活動スケジュールがバイトの空きシフトにピッタリだった」から(笑)そんな動機で入ったサークルですから「今日はここでボランティアしてもらいます」と先輩に初めて連れて行ってもらった児童館でも、子どもに対してどう振舞っていいかが分からずじまい。



結局、こともあろうに児童館の職員室の机に突っ伏して居眠りをしてしまったのです。今、思い返しても赤面ものなのですが、私の大事な遊び場デビュー戦はこんな感じでした(もちろん、後で先輩から怒られました)。

子どもの遊び場は大人が社会的に支えていく必要がある

そんな私ではありましたが、先輩に叱られながらも活動を続けていくうちに、段々と考えを変えていくことになります。そして今では、「子どもの遊び場は大人が社会的に支えていく必要がある!」と考えるようになりました。



これには文化としての「遊びの伝承」というキーワードが関係しています。これは、遊びとは文化であり、それぞれの地域で年長者から年少者に少しずつ受け継がれていくものである、という考え方です。



そして、遊びそのものと同じくらいに重要なのが、遊び場の継承です。環境の影響を受けやすい子どもにとって、遊び方と遊び場は密接な関係にあります。水たまりがあれば入って見たくなる。高いところがあれば登って飛び降りたくなるなどが代表的な例でしょう。目の前に広がる環境から「○○して遊びたい!」という気持ちが沸き起こるのです。



暮らすまちの中に子どもたちの様々な遊びたい欲求を叶える適切な選択肢(遊び場)がいくつもあり続けることが理想的です。なぜなら、豊かな遊びができる場が少なくなることは、子どもから成長に必要な貴重な体験の機会を奪うことにつながってしまうからです。



しかし、こうした遊び場は近年減少しつつあります。公園の禁止看板の乱立などが起こり得る都市化された地域において、こうした豊かな遊び場を、屋外のパブリックな場所に保ち続けるためには、大人が遊びや遊び場に意味づけをしていかなくてはならなくなっているのです。

遊びの伝承の場が減っている!

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では、どの様な社会状況から遊び場は減少してしまっているのでしょうか。詳しく例を見てみましょう。



私がボランティアに行っていた児童館のある自治体は、都心へのアクセスが良いベッドタウンで、人の入れ替わりがとても激しい街でした。そんな街では子どもたちを見守り育てる大人たちの顔もつながりにくく、関係性が希薄になりがちです。



公園の禁止看板の多くは、知らない人への不信感や不快感から、地域住民が行政に訴えかけたことによって設置されたものであり、住民自身の手で自分たちの使い方を制限していることにつながってしまっているのです。



この結果、以前までは遊びの伝承の場となっていた公園や空き地、路地などがが次々と失われ、児童館といった施設でのみ、遊び場の継承の役割が担われるようになってしまっているのです。

どのように社会的に支えたらいいのだろうか?

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この記事に関するキーワード

遊び・教育 子どもの遊び 外遊び

この記事を書いた人

関戸博樹

フリーランスのプレイワーカー
特定非営利活動法人 日本冒険遊び場づくり協会 理事

大学で福祉を学ぶ中、「全ての人が元気になれる地域をつくる」ことを仕事に...

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