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子どもたちが毎晩寝ない。本選び、ママの隣を奪い合い、終わらない寝かしつけ。

子どもたちが毎晩寝ない。本選び、ママの隣を奪い合い、終わらない寝かしつけ。のタイトル画像

寝室に入ってから寝るまでが毎晩長すぎる。みんなどうやって寝てるの。教えてほしい。


お風呂も歯磨きもすませたら、やっと寝られる、と安堵するのに、そこからがいちいち大変すぎるのはなんでなんだろう。

寝る前に、三人それぞれが絵本を選ぶのが、我が家のルーチンだ。

まずこの段で揉める。一悶着目。

全部読むのに、30分はかかりそうな本を差し出してきたり、図鑑的なものを持ってきたりする。

これはちょっと長すぎるから、明るいうちに読もう、とか、図鑑もね、だめじゃないんだけど寝る前はお話がいいんじゃないかな、とか、毎回ひとつひとつ交渉する。

こういうのがうまくやれない。ぴしゃっと言えたらいいのだけど、読みたい本を読んでから寝るのって最高だし、その気持ちもとってもよく分かる。

でも、こちらもとても眠い上に、雑用があれこれ残っている。

一分でも早く入眠していただきたいので、速やか且つスムーズな音読が叶う本がいい。

長い本は単純に時間を食うから避けたいし、図鑑はいっこいっこ指さしをしながらでないと子どもたちに内容が伝わらない。

そもそも分厚すぎてやめ時が分からない。

あっさり本を変えてくれる時もあれば、頑として譲らないときもある。

人間だしね。そんな日もあるよね。

譲らないときはしょうがないので、諦めて図鑑だろうが何だろうが読む。

速やかな就寝のためには、諦めだって時には肝心だ。



やっと本を読み終えて、さあ寝るよう、で寝てくれたらそれはとっても最高の日。

そんな日一年に何回あるだろう。

ここで二悶着目。

寝るポジションで揉める。

みんなママが大好きで、大変うれしいくてかわいいのだけど、なんかもう、ほぼ毎日ここで骨肉の争いみたいになる。

「ママの横」は右と左にひとつずつしかない。

だけれど、子どもは三人いる。

つまり、誰かひとりが「ママの隣」を諦めなければならないのだ。

素早くママの隣にピットインした誰かは、ママの腕を固くつかんで離さない。

それを見てあぶれてしまったひとりが泣く、または叫ぶ。


「あああああああん!!!!ママの横がよかったーーーー!!!!!!!」

「だめ!!!昨日は私、隣じゃなかった!!!もん!!!」

「うわーーーーーーーーーーーん!!!!」



を、だいたい七往復。

特にまだまだイヤイヤ盛り、甘えん坊盛りの末っ子があぶれると、もう手に負えない。

泣く、蹴る、叩くの暴挙にいとまがない。

長女と長男も普段は末っ子ファーストだけれど、寝る前だけはそうはいかない。

ママの隣だけは譲るまいと、躍起になって戦いは白熱するばかりだ。

絵本で副交感神経を呼び覚まして、しなやかに入眠したいのに、この悶着ですべて台無しになる。

今まさに寝ようというのに、交感神経が最前線に立っている深夜(20時半)。

いったい毎日どうやって、その場を収めているんだろう。

昨日は確か、右腕を長女、左腕を長男が固めて、末っ子が左の脇の下にするんと滑り込んで、フォーメーションが完成した。

左腕を死守していた長男が、ママの隣じゃなくなったことに一瞬、反発しかけたのだけれど、死守していた左腕は自分の手の中にあるし、あれ、どういうこと?みたいな感じでなんとかなった。

幸いなことに寝室は暗い。

誰かひとりが私の腹の上に乗ることもあるし、脚のあいだに納まることもあるし、三人がいがみ合ってめそめそ泣きながら寝ることもある。

ほんとこれ、どうしたらいいんだろうな。



いよいよ、寝るぞ、と目をつむって、寝られると思ったら大間違い。

毎晩のことなのに私も学習応力が足りない。

フォーメーションが決まったら、ゴールを決めたと思い込んでしまう。


「ママ…暑くて寝られない…」


三悶着目の始まりだ。

今は一月だし、完全に冬の只中だというのに、なぜなの、三人とも驚くほど薄着で布団に入っているというのに、それでも「暑い」と言う。

家事はまだ山積みだし、こまごました雑用もある。

早くリビングに返り咲いて、私の時間を取り戻したい。

それに、小学生の長女は登校班の集合時刻も早いのだし、なんとか早く寝てほしい。


「気のせい気のせい」


そう、気のせいだ。だって今は一月だもの。真冬だよ。


「のど乾いた…」


き、きのせい。気のせいだよ。


「ままぁ、あたまがあちゅい…」


右から左から、真夏みたいなご意見が飛び交う深夜(20時半)。

この子たち、いったいどれだけ暑がりなんだろう。

代謝がいい、のひと言で片付けられるレベルじゃない。

ひとりずつ説得するのも骨が折れるし、それに誰かひとりを沈めたって全員がゴールしないと意味がないのだ。

全員が寝ないと、私の時間が始まらない。


肩を落として、「ちょっと待っててね」と告げて一階に降りる。

水筒にお水を入れて、アイスノンをひとつ、いや、みっつ持ってもう一度寝室へ。

窓を開けて、木枯らしを吹き込んで、お水を飲ませて、アイスノンを配って、ようやく入眠と相成る。

フォーメーションをもう一度整えて、「明日起きられないよ」と決め台詞を吐いて、肌寒い寝室でお目目をつぶっておやすみなさい。



それでもまだまだ、寝つきの悪い長女と末っ子は、あれこれお話をしたがったり、明日の予定に思いを巡らせたりするので、もう、最後は寝たふりをするより仕方がない。

そして、迫真の名演技で寝たふりをすると、どういうわけか、眠りの神様が私のところにもやってきて、気がついたら深夜、誰かが泣いている。


薄く電気をつけると、誰かの足が誰かの顔を蹴っているか、誰かが誰かの上に乗っている。


ひとりひとりを並べなおして、布団をかけて、窓を閉めて、なだめて、トントン。深夜の交通整理。

この段でも寝付けない子がいたりするので、また迫真の演技で寝たふりを決め込んで、気がついたら今度は朝になっている。

やりかけた家事やら雑用は、どこへ行くんだろうか。宇宙かな。


早く寝かしつけがいらなくなればいいのに、と毎晩、悶着のど真ん中にいるときは、心の底から思うのだけど、子どもたちがそれぞれ学校や幼稚園に行ってしまった後、寝室を片付けていると、このせまいベッドでひしめき合って寝られるのは、あとどれくらいあるんだろうな、と胸がきゅっとなったりも、やっぱりする。

挟まれて、上に乗られて、身体を不自然に曲げて、寝ている今をいつか恋しく思うことくらい、分かっているから、どうにもこうにもこの生活から抜け出せない。

みんなほんと、どうやって寝てるんだろう。


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この記事を書いた人
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ハネ サエ.

成分のほとんどは3児のおかあさん。
おかあさん以外のときは取材をしたりエッセイを書いたりしています。

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