わたしは長いこと、さみしい育児生活をおくっていました。
夫は夜勤で休みも少なく、朝2時間ほど顔を合わせるだけ。
実家は遠方で飛行機の距離。
当時友人達の中に既婚者や子持ちも少なく、近所の児童館はいつ行っても役員さんがひとり居るだけ。
公園へ行ってその場でお話ししたお母さんと2度会う事も無く。
世間でいう「ワンオペ育児」「ぼっち育児」というものを4年ほど続けていました。
“ママ友が欲しい”
と焦りつつも実際のところそこまで危機感は感じておらず。
友人達とは少なくとも年に1〜2回は集まっているし、そのうち誰かしら赤ちゃんが生まれたりするだろうと、のんきに構えている部分がありました。
長女が4歳になる年の頃、久しぶりに友人グループで集まりランチをしました。
今回いつもの集まりに来ていない友人が数名いました。
最初はみんなでランチを楽しんでいたのですが、会話の流れで、来ていない友人の1人が
「子供が大嫌い。子供が生まれたら遊べなくなるからみんな結婚しないで」
と言っていたことを聞いてしまいました。
その場では、あの子なら言いそうな事だね〜と笑い話だったのですが、数年間彼女と普通に子供を交えて会っていたわたしにとってはとてもショックな話でした。
そのひと月後、ランチに来て居なかったもう1人の友人から、結婚前からよくダブルデートをしていた彼と破局していた事を聞きました。
「思い出してしまうから、幸せそうなあなたたちを見ているのはつらい…」
と友人は言いました。
こんな事になり、もうこのグループにわたしの居場所は無いんだな、と思いそっとフェードアウトしました。
ぼっち育児の中で、一度に沢山の友人を失う事になったのです。
考えてもみたら、わたしにとっては年に1〜2回の貴重な集まりでも、友人達は年に何度も会って、色々な事を話し、その度に友情を深めていた訳ですから。
わたしは育児が忙しいことを言い訳にして、友情を疎かにしてしまっていたのです。
友人を無くした悲しさと自分の惨めさに泣き暮れました。
大人になり、友情の儚さを知り、半ば人間不信に陥っていたのですが、人見知りの長女の園活も始まり、このままでいいはずが無い…と思うようになりました。
出産後、独身時代の友達が去り人間不信に…孤独を抜け出した方法<第三回投稿コンテスト NO.82>

ぼっち育児に奮闘する中、独身時代の友達がどんどんと去っていき、人間不信に陥ってしまったというTomekoさん。孤独から抜け出した方法について描いてくれました。
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