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実父パニクり、実母キレる!初めての出産は想定外の連続だった<第三回投稿コンテスト NO.26>

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初めての出産がどうなるのか全く想像できなくて、ネットで出産に関する情報を検索しまくっていたという獅子えもんさん。でも実際の出産は、想像を軽く超えてきたそうです(笑)


30年生きていると、身の回りで起こる大体の痛みのことは想像が出来るようになるのが私たち人間です。

インフルエンザの注射と聞けば、ちょっとチクっとするな、とか、自転車でコケた、と聞けば「えー肘?膝?大丈夫?」ですとか、骨折と聞けば、全治どれくらい?手伝えることあるから言ってね!等々。

しかし、「初めての出産」となれば全く別の話!

いくらネットに情報が溢れているとはいえ、鼻からスイカ、というお試し不可能な痛みの情報を昭和から引き継ぐこの国で、出産前に「出産」「どれくらい痛い」とスマホで検索し、寝る前の暗闇で見つめていたのは私だけでないはず。



妊娠から現在に至るまで私のエモーションの上がり下がりは近年稀にみる忙しさですが、そのなかでも乱高下だったな!と自認する陣痛から出産までの2日間の話をさせてください。

1人目の出産、切迫早産気味ということもあり、迷わず里帰り出産を選んだ私。

2年ぶりの実家暮らしは両親のおかげもあり快適で、妊婦ならではのマイナートラブルをのぞけば、高校時代の友達に会ったり、とても楽しく過ごしていました。

そして迫り来る、出産予定日。

いよいよ明日、というところで朝、目覚めるとおしるしがありました。

いよいよか、と気を引き締めていると、「もう産まれるんだから、体重気にしなくていいじゃない!今夜は好きな物食べな!今までよく頑張ったわよ!」と。

ありがとう、お母さん!と感激していたら「あと、ごめん、お母さん今日飲み会なの。」と。

年に数回しか飲み会に行かない母。なぜ出産予定日の前日なの~と心細く思いながら、まあ父もいてくれるし大丈夫かな、と思っていました。


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しかし陣痛の始まりは突然、夕方テレビを見ていたら、グッと蹴られるような痛みがあり、「痛い、、」と、うずくまってしまいました。

するとパニックになったのは父の方。「だだだだ大丈夫か!?」と漫画のようにアタフタし始め、「ちょっと待ってな!」と言い、なぜかテレビの音量をすごく小さくして「これで大丈夫だからな!」と言いました。

いやお父さん、私の陣痛とテレビの音量、連動してないわ!

と言いたいけど言えないくらい痛い、陣痛の始まりか、と思っていたら痛みが引いてきました。

親子2人、平常心を取り戻したもの、これはキている!

息子がスタンバイしている!と確信し、「おしるし」「陣痛」「いつ来る」を暗闇で検索しつつ、ドキドキワクワク、同時にゾワゾワしながら眠りにつきました。



すると深夜2時、ん、なんかすごく、なんでしょう、これは、ものすごい冷や汗が。

ちょっと念の為、トイレへ、と思ったら汚ない話で申し訳ないですが、上から下から洪水のように全部が出ました。(赤ちゃんを守る部分除く)。

こんな時に食中毒!?と焦りました。

一気に水分を排出したことにより、私のHPがほぼゼロに近く、ベッドまで戻るのがやっと。

なんだこれは。私はどうしてしまったんだ、と思っていると、あ、生理痛のような痛み。

あ、これ陣痛かあ。

陣痛の痛みが分からない、ということはない、は本当でした。

一方で、私はいままで検索した中で、陣痛の始まりが嘔吐&下痢というものはなく、予想外の陣痛の始まりとなりました。(少しでも産道を広くするためです、と助産師さんから教えてもらいました。)

母が「大丈夫、大丈夫だよ~これでお腹重い生活も終わりだからね~もうちょっとよ」と励ましてくれました。



朝の6時過ぎに病院に行き、内診。

それから陣痛は強くなるばかり。

昼の12時にもう限界、あと1時間に生まないと体もたない、と思っていたところ、主治医の先生が「うーん、今日中に生まれるかどうかって感じかな」と言って、もう、絶望してしまいました。

「できない、私もう産めない」と言って日曜の産婦人科の廊下で四つん這いになってすすり泣きました。

不思議と看護師さんも慣れっこなのでしょうか、「ちょっとごめんなさいね~」と私の横を通りぬけました。

ここで母がおもむろに口を開き、いつものように励ましてくれるかと思いきや、「あなたのお腹の中にいるんだから、あなたが産むしかないでしょ!!」と今度は怒られました。


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「うぅ、、なんで今怒るの…」と泣いているところに旦那が到着。

「お腹痛いのに、お母さん怒るしお腹痛いし、もうやだよ…」と泣いていると「あれじゃない、お義母さんお腹空いてるんじゃない!?」と旦那特有の斜め上の回答。

母は旦那とバトンタッチし、家に帰りました。

のちに母に聞いたところ「なんかイライラしちゃった☆」だそうです。

母も夜中の嘔吐事件に付き添ってくれていたのでなんだかんだ眠く、疲れていたのだと思います。(睡眠不足が人を狂わせる、を身をもって体験するのは産後のすぐのお話…)



ここからは旦那とテニスボールと私。状態で陣痛をやり過ごすこと数時間。

午後6時から分娩台に乗って、いきみますがなかなか生まれず。

痛くて痛くて口もきけない状態でしたが、なんだか旦那がそわそわしています。

そう、彼は立ち合い分娩を希望していなかったのです。

病院、血、などが苦手でいわゆる分娩室でパタッと倒れてしまうタイプだと思っていたので、私も無理強いはしないつもりでした。でも完全に退室するタイミングを失っていたので、彼も覚悟を決めたようでした。

それにしても赤ちゃんが出てこないので、主治医の先生が「もう吸引する?」と聞いてくれました。

私は痛みで喋れず、生まれるならもうなんでもしてください!と分娩台でブンブン首を縦に振るのですが、なぜか!旦那が高らかに「しません!大丈夫です!」と宣言。

ほんとアンタ何言ってんの!?と言いたかったのですが、声が出ず、先生も「わかりました~」と。

これまた後に本人に確認したところ、なんとそもそも吸引分娩自体分かっておらず、なんとなく私がどこかに吸い込まれるかと思ったらしいです。

分娩中の妊婦吸い込む機械って何よ!と爆笑してしまいましたが、それだけ旦那も必死だったのだと思います。



そして午後7時過ぎ、ようやく息子が生まれました。

4,000グラム弱の大きい赤ちゃんでした。

痛くて痛くて、出血量も多く、出産後の第一声が「もう産まない…」でした。

喜びを勝る、経験したことのない疲労感。

その後身体はボロボロでしたが、心が落ち着き、抱っこした息子の可愛さはひとしおでした。

君がさっきまで私の中に入っていたのかあ。そうかあ。そうなのかあ。

「人生頑張ったことランキング1位、出産になったわ」と旦那に言ったら「2位は?」というので「陣痛」と答えて2人で笑いました。


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子どもが出来てから、感情が揺さぶられっぱなしです。

初めて笑った日、初めて歩いた日、息子が頭を縫う大怪我をしてしまった日、息子が兄になった日。

娘が息子の名前を呼んだ日。

社会人になり、数年働いて、ニュースを見て、スマホで情報を集めて、大体のことをわかったような気になっていましたが、まだまだ知らないことが山のようにあるんだな、と思い知らされるここ最近です。

「親の気持ち」もその中の最たるものの一つです。

息子の出産を区切りに、また新しい人生が始まったような気がしました。

子育てってスゴイ!


(ライター:獅子えもん)


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