小学生の息子が、へニャヘナ文字から奇跡の美文字に!その関り方のコツとは?のタイトル画像
公開 2020年03月09日  

小学生の息子が、へニャヘナ文字から奇跡の美文字に!その関り方のコツとは?

14,241 View

何も教えなくても字が綺麗な長男。一方、読めない字でほぼ殴り書きだった次男。同じように育てているのにこの違いは何?記憶を辿ってわかった字が綺麗になるワケとは…。


同じように育ったけれど、全然ちがう字の綺麗さ


小学生の息子たちは毎日、手の側面を真っ黒にして学校から帰ってきます。

小学生にとって、鉛筆で字を書くことは基本中の基本。


その字が綺麗だと言うことはないのですが、我が家の長男と次男、同じように同じ環境で育ったはずなのに、書く字には大きな違いがありました。


二人とも書道教室には通っていませんが、長男は字がとても綺麗で筆圧もちょうどよく、硬筆のコンクールで賞を取ることもありました。

一方、次男は鉛筆をしっかり握れず、筆圧も弱く、線もへにゃへにゃと曲がっていました。


長男と次男は同じタイミングで野球を始め、次男は年中からボールを握っているので、兄より指先に力がないとは思えません。

この2人の違いは何だろう?と不思議に思い、幼児期にどう鉛筆と向き合っていたか振り返ってみました。


長男の字が綺麗になった驚きの理由


記憶を辿ってみて気づいたことがありました。

長男は物心ついた頃からとにかく虫が大好き。

幼児期はひたすら、図鑑の虫の写真を上から写し紙で書き写したり、図鑑を横目にノートに模写をしたりするのが大好きでした。


虫という、自然界の左右対称の美である小さな存在をひたすら見て描いていました。

大好きな虫を正確に写したい!という虫への愛が、細かく観察し、しっかり鉛筆を握るという経験となり、文字を書く際のバランスにも生きていたのかもしれないと発見しました。

当時は、これがのちのちの字の美しさに影響するとは思いもせず、楽しそうだったので好きなだけ描いてもらっていたのが良かったようです。



一方の次男は書くより読む方が好きで、お絵かきもほとんどしていませんでした。

虫もさほど好きでもなく、何かを写したいという欲求もなく、ひたすら本や漫画などを読んでいました。

書くという経験が幼児期にほとんどなかったなぁと思い出すことができました。


小学生の息子が、へニャヘナ文字から奇跡の美文字に!その関り方のコツとは?の画像1
pixta_3915272_M

次男の字に対する葛藤



さて、残念ながら幼児期には戻れないので、この次男の字についてどうしたものかと頭をかかえたまま2年生になってしまいました。

書道教室も考えましたが、本人が字を書くことに苦手意識を持っているので却下となり、何も対策ができないまま。

担任の先生からも「唯一の弱点が字」と評価されてしまいました。



長男と次男で比較はしたくないし、次男にも長男にはない良さがあるので、少しぐらい字が汚くてもいいか…という私の甘さもありました。

次男の字という悩みを抱えながらも、夫の転勤がきっかけで住まいを関東地方から東海地方へ移し、長男次男は転校となりました。


実はこれが、次男の字の転機となりました。


次男の字が見違えるほど綺麗に!

小学生の息子が、へニャヘナ文字から奇跡の美文字に!その関り方のコツとは?の画像2
pixta_26855805_M



転校先では、毎日、漢字ドリルの内容をノートに書き込む宿題がでました。

ドリル自体は関東地方に住んでいた時と同じです。

毎日ノートに書き込み、親が親が丸つけをすることになっていました。

最初はとても丸はつけられないレベルなので、「見ました」というサインぐらいしかできませんでした。

次男本人もやる気がない上に汚くて、なんとか取り組んでいるだけでも評価しようと。


しかし、そうはいうものの、漢字の宿題なのに平仮名すら読めないような字で書いているのはいかがなものかと思い、せめてこの「3」みたいな「る」を正しく書かない?と赤字でコメントを書いて見ました。

すると「る」が「る」として読めるようになり、他の字も少しずつ上手になりました。


長男のすすめもあり、鉛筆は2Bから4Bの鉛筆に変えてみました。

すると当たりが柔らかくなり、書きやすくなったとちょうどよい筆圧を身につけたようでした。


ドリルにあるマス目の中の十字のどこからスタートしているかよく見て書くといいよ、というアドバイスもコメントしました。

そしてとにかく、努力を認めるようなコメントを丸つけのときに綺麗な字で丁寧に赤ペンで書くようにしました。

宿題を提出すると、先生もチェックしてコメントをくださいますが、それに母も乗っかり、二人で次男の書く楽しさを盛り上げました。



もともと字を読むのが大好きという特性も生かして、敢えてコメントは読めるか読めないかギリギリの熟語を盛り込むことも。

「これ読めないと思って書いたと思うけど、読めます」と次男が思えるような、コメントが楽しみという状況を作って行きました。


すると……

なんと引っ越しから2ヶ月、漢字の宿題ノートが3冊目となったあたりで、両目が飛び出るほど字が上手く丁寧になりました。


引っ越した当初の宿題ノートNo.1を振り返って、本人も「やればできる」という自信を持てたようです。


長男も次男の字を認めてくれるようになり、字が原因の言い争いがなくなったという思わぬ副産物もありました。

毎日の丸つけやコメント書きは大変ですが、目に見える効果があるので、「もういいよ。」と言われるまで続けたいと思っています。



先日の面談で、先生も、

「毎回お母さんのコメントが楽しみです。家庭での学習の様子がわかるのはとても良いですね。」

「転校した時は、正直、性格には合わない字で驚きましたが丁寧になりましたね。」

というお言葉を頂きました。


宿題のノートで我が子を褒めるという親バカのような状況ですが、先生も次男の特性を理解してくださり、連携がとれたのも良かったようです。


小学生になってからでも遅くない!


長男次男を見ていて、字の美しさについては、幼児期の鉛筆との向き合い方の影響が小学生になって出てくるのではと気づきました。

しかし小学生になってからでも、遅くはありません!

字を美しく丁寧に書くことについては、いくらでも挽回出来きることも、今回学びました。

好きなことを絡めながら、楽しく取り組むことで効果が出てくるということを、性格が正反対の長男・次男に教えてもらいました。


※ この記事は2024年02月26日に再公開された記事です。

Share!