長女が4歳のころ、ある日突然わたしのことを「みーちゃん」と下の名前で呼ぶようになりました。
パパや私の家族がそう呼ぶので、最初は「面白がってマネしているのかな?」とあまり気にせず「は~い!」なんて応じていました。
そのうち辞めるだろうと何も言わずにいましたが、一向に辞める気配がありません。
見かねたパパが「みーちゃんじゃなくてママって言いなさい!」と言っても「みーちゃんって呼びたいの!」と怒り出す始末。
これって、もしかして世間でよく聞く「友達親子」?
そう考えだすと、今後どうしていくべきか悩むこととなりました。
私自身としては長女がそう呼びたいのであれば、彼女の意思を尊重してもいいのでは?と最初のころは考えていました。
実際に私の親しい友人にも親を名前で呼ぶ「友達親子」が居ましたが、親子関係は良好。
思春期には恋愛相談も親にできるほどの関係だったと言います。
親に何でも相談できる関係は、私自身が思春期の当時は、少し羨ましくも感じていました。
しかし、そういった「友達親子」の関係を私のように良いと感じる人は少ないのかもしれません。
友達親子についてどう思うかをネットなどで調べてみたところ、印象が良くないというコメントも。
実際に、長女が私のことを名前で呼ぶ姿を見て、私の両親は「今どきの子って感じだね」とあまり良い反応ではありませんでした。
悩んだ私は、長女が名前で呼ぶのを今後どうしていくべきか、夫に相談し話し合うことになりました。
夫の意見としては「親と子の関係をキチンと子どもに理解させるために、名前で呼ぶのは辞めさせるべきだと思う。」と。
また、その一方で「ママが良いのであれば、このままでもいいんじゃない。」とも言われました。
そう言われてはじめてハッとさせられました。
「私はどうしたいのか。私はどう呼んでもらいたいのか。」
長女が周りからどう見られるかばかりを気にしていたけれど、これは長女だけの問題ではありません。
私達親子の問題なんだなと再認識したのです。
この件は夫婦で決めるのではなく、ちゃんと親子で話し合うべきだと気づき、早速長女に「どうしてみーちゃんって呼びたいの?」と聞いてみました。
その理由を聞いて、びっくり!
少し前にSNSで話題になった『ママ閉店』。
夜になったので子育て家事を頑張ったママが「今日はもうママは閉店です。ママじゃなくて○○ちゃんって呼んでね。」と息抜きをしているというお話しです。
その投稿を見かけた私は、面白半分でマネをしたことがあったのです。
自ら「今日はもうママじゃなくて、みーちゃんだよ!」という風に。
長女が私を名前で呼んでいた理由は「ママがそう呼んで欲しいと言ったから」だったのです。
たった一度のことだったけど、子ども心に親の期待に応えようとしていたのが名前で呼ぶ原因だったのです!
長女から本当の理由を聞いて、長女の意思ではなく私の希望だったんだとわかったことから「もうママって呼んでいいからね」と話し合い、それ以降は再び「ママ」と呼ぶようになりました。
今回の理由が長女自身の意思ではなかったので名前で呼ぶことを辞めさせましたが、もしもう少し大きくなって自分の意志でそう呼びたいと言うのであれば、長女の意思に任せようと思います。
キチンと親子関係を保ちながらも、子どもと平等な目線でいられる親になりたいと今回の件でより感じるようになりました。