些細なきっかけで大失敗!食事マナーのしつけで大事なコトに気づけたワケのタイトル画像
公開 2020年03月05日  

些細なきっかけで大失敗!食事マナーのしつけで大事なコトに気づけたワケ

11,114 View

子どもの食事マナー、親としてどうしつけるか悩みますよね。そしてきちんとしつけるためにはタイミングや適切な道具も大事!そんなことを実感した、息子のお茶碗の持ち方のエピソードです。


“とりあえず”で済ませていた食事道具


皆さん、食器ってどの程度こだわっていますか?

我が家は、夫も私も一人暮らし経験あり。お互い持ち寄ったもので結婚生活をスタートしたので、器がバラバラでした。

新婚のときに購入のタイミングを逃し、結婚式、新婚旅行、妊娠出産とお金のかかるイベントが続いて、そのままズルズル適当なものを使うことが習慣化…。

5才になったばかりの息子がお茶碗を割ってしまった時も、離乳食時代の、持ち手付きの深皿(お粥やスープに使っていたもの)で代用していました。

買わなきゃと思いつつ、「次買うなら、今度こそちゃんとしたのをそろえるか~」などと考えて、なかなか買えず。

そのまま数ヶ月が経過してしまいました。



今思えば不思議なのですが、お箸は、わざわざ電車を乗り継いでお箸の専門店まで買いに行ったりしていたのに、お茶碗は無頓着だった私。

箸の持ち方は自分もちょっと自信がないため気にしていたのですが、お茶碗の持ち方は「自然と身につくもの」という認識でいたのだと思います。

お茶碗を割る前の息子も、何度か教えたらすんなり持てるようになったので、あまり意識していませんでした。


些細なきっかけで大失敗!食事マナーのしつけで大事なコトに気づけたワケの画像1
pixta_39422463_M

お茶碗の持ち方を忘れた息子。衝撃的な持ち方に唖然!


しばらくお茶碗なし生活だった息子ですが、5歳の秋、ようやく新しいお茶碗がやってきました。

たまたま出かけた陶器市で可愛いものが安く手に入り、お茶碗のほか、平皿や深皿、箸置きなども家族分そろえたのです。

結婚以来、ようやく食器がそろって、ウキウキで料理した私。

…が。

久しぶりにお茶碗を使わせてみてビックリ!

息子の持ち方は、マナーがどうこう以前に、今にも落としそう!

糸底を無視し、手を横向きにして指先でつまんでいるだけという、衝撃的な持ち方をしていました。

逆に、その状態でなぜ落ちない!?

「危ない危ない!お茶碗の持ち方~!!」

慌てて持ち方を教えるも、息子はキョトン。


お腹がすいて早く食べたいこともあり、「いいの!これでいいの!」と言いはります。

そういえば、保育園の給食もお茶碗ではありません。

外食でも、お子様向けメニューでお茶碗って、なかなかないですよね。

その頃、外食で食べたものといえば、ランチプレートやうどん等だったと思います。


…もしかして、数ヶ月は一度もお茶碗を使っていないのでは?

前はちゃんと使えていたのに、息子は、お茶碗の使い方をすっかり忘れてしまっていたのです。


変な癖がついたぶん最初より苦労しながら教えるハメに


やむなく、イチからお茶碗の持ち方を教え直すことになりました。

「あああああああ、結婚9年目にして初めて食器をそろえたのに、さっそく茶碗が割れる~!!」と、ヒヤヒヤしながら教える私。

しかし、息子は悪くない。

食べ始めはグッと我慢して何も言わず、ある程度お腹が満たされたあたりで「お茶碗の持ち方はこうだよ」と伝え続けました。

最初のころは、「え~」「これでいいでしょ」「もういい!」などと駄々をこねていた息子ですが、2週間くらいで、どうにか持てるようになりました。

とりあえず現在は、時々忘れてしまうことはあっても「○○くん?」と食事中に声をかけると、私の言いたいことを察して持ち方を直します。

一安心だけど…なんだか、最初に教えた時より労力がかかったような…。


些細なきっかけで大失敗!食事マナーのしつけで大事なコトに気づけたワケの画像2
pixta_14035335_M

吸収の早い子ども。でも定着させるまでは親の努力がいる


子どもの吸収力はすごいし、三つ子の魂百までとも言います。

でも、しっかり身につける前にブランクができてしまっては、そりゃあできなくなるよな、という感じですよね。

私はついつい何でも口を出してしまうタイプなので、こうしたマナーについては、「口頭ではやんわり伝えつつ、なるべくお手本で示そう」と思っていたのですが…。

いくらお手本を見せたって、子どものほうに道具がなければ真似できるわけがありません(泣)。

教えないといけないことは、ちゃんと教える。

そのために必要なら、道具も用意する。

当たり前のようで、すっかり抜けていました。

そういえば歯磨きも、自分で頑張ろうとしていた時に私がうまく指導し損なったらしく、いつしか「ママがやって」と甘えてくるようになって、自分でさせるのに苦労しました。


そんな前例があったのに、なぜお茶碗で油断してしまったのか。

「もしかして今も、何か油断してしまっていることがあるのでは!?」と、お茶碗事件後もドキドキしているのでした。


※ この記事は2024年02月27日に再公開された記事です。

Share!