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公開 2019年11月25日   更新 2019年11月28日

使い方次第で“自分で行動する力”が育つ!小学生✕スマートスピーカーのある生活

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子どもがいる生活の中に「スマートスピーカー」を導入することは、最初はちょっとしたチャレンジでした。でも…使い方を工夫してみると、想定していなかった効果を感じることができたのです。


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スマートスピーカとの出会い


我が家には、小学校1年生の男女の双子がいます。

双子が保育園の年長さんのとき、夫が突然スマートスピーカーを購入しました。

なんでも職場で同僚と話している時に、「これからの時代はIoT(Internet of Things:モノのインターネット)が当たり前になっていくから、生活の中に取り入れてみよう」と思ったそうで…。

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CMで見たことのある機械に、双子たちは興味津々。

「スマートスピーカーの名前で呼びかけると反応して、音楽をかけてと言えば、音楽をかけてくれる。わからない言葉を聞くと教えてくれる、そんな機械だよ。」と伝えたところ、さっそく話しかけるようになりました。

初めのうちは、機械相手に話しかける「間」が難しかったようですが、言った言葉をスマートスピーカーが理解してから次の言葉をなげかける必要があるということを、だんだん理解していきました。


スマートスピーカーが我が家に来て1年。小学校1年生になった双子の、スマートスピーカー活用術についてご紹介します。

定番だけどおすすめ!:タイムキーパーとして


我が家で一番スマートスピーカーが活躍しているシーンといえば「タイムキーパー」です。

アラームとタイマー機能をフル活用。

朝8時になったら登校する場合は、「7:55にアラームを設定して」と頼んだり、夜寝る前に歯磨きに行く時間を「20:45になったら教えて」と頼んだりするなど、時間を指定してアラーム機能を活用しています。

その他、テレビを見る30分、ピアノを練習する20分などの時間で区切る場合は、スマートスピーカーのタイマー機能を利用しています。

私が口やかましく言うよりも、スマートスピーカーを媒介することで、双子が自分たち自身で時間管理をするようになりました。

時計と併せて活用することで、自分たちで考えて行動することも増えたように思います。


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毎日の日課!:お天気チェックとして


我が家は二重窓になっていて、室内にいると外の気温が分かりづらいので困っていたところ、娘がお天気係を買って出てくれました。

そんな娘は、毎朝登校準備をしていると、スマートスピーカーに「今日の天気を教えて!」と尋ねます。

「おおむね曇りで、気温は摂氏18度です。今日の予報は晴れ時々曇りで、予想最高気温は22度、予想最高気温は10度です。」

こうした返答を聞くと、娘は玄関へ行き、実際に外に出て天気をチェックして、「今日は結構寒い!」と家族に天気を教えてくれています。

習い事の相棒:ピアノ練習用のメトロノームとして


双子はピアノを習っていて、家でも毎日練習をしているのですが、その時にもリズム確認のためにスマートスピーカーを活用しています。

「シンプルメトロノームをお願い」と言うと、指定したテンポでリズムを打ってくれるので大助かり。

その他にも、スマートスピーカーが刻むリズムの裏を打つゲームでリズム遊びをしているほか、洗濯物をたたむ時にリズムがあると効率が上がるようで、リズムにのって楽しく作業をしています。

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お楽しみの時間にも:ミュージックプレイヤーとして


スマートスピーカーに「◯◯の曲をかけて」と言うと、提携サービス内にある楽曲であればかけてくれるので、双子たちは聞きたい曲がある時に活用するようになりました。

「ドラえもんの曲をかけて」「コナンの曲をかけて」とリクエストして楽しむほか、最近は運動会で上級生が踊った曲が気に入ったようで、「QUEENの『ウィー・ウィル・ロック・ユー』をかけて」と具体的にリクエストして、2人で踊っていました。

遊び✕学び:地図遊びとして


スマートスピーカーを交えた地図遊びも大好きです。

例えば娘が地球儀を、息子が世界地図を広げて、スマートスピーカーに「太平洋ってどこ?」と尋ねます。

すると「こんな説明が見つかりました。太平洋はアジア・オーストラリア・南極・南北アメリカに囲まれる世界最大の海洋です。」

と流暢な説明をしてくれるので、そのヒントを頼りに目的地を探すというゲームです。

小学1年生が、地球儀や地図を眺めながら目的地を探すのはハードルが高く、また2人同時にチャレンジするのでどちらが早く見つけられるか?という競争要素もあり、かなり盛り上がっています。

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こんな使い方も!:宿題の補助者として


双子が通う小学校では、算数プリントの宿題が毎日のようにあります。

簡単な足し算や引き算が主ですが、終わったあとで私に「この計算あってる?」と確認を求めてきます。それが二人分…。結構な量になるのです。

そこで思いついたのが、スマートスピーカーに聞いてみよう。

「5+3はなあに?」

「5プラス3ハ、8デス」

なんと、答えを言ってくれるじゃないー!!

「10−4はなあに?」

「10マイナス4ハ、6デス」

足すはプラスに、引くはマイナスに変換されるものの、これで双子の計算確認ができるー!

…ということで、算数プリントが終わったらスマートスピーカーと答えの確認を行っています。

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宿題にスマートスピーカーを活用する様子を見て考えたこと


実は…算数の宿題の検算を、初めてスマートスピーカーに頼んだ時のこと。

そのとき、私は夕飯の支度をしていて手が離せず、双子の検算に付き合いきれなくてポロっと「スマートスピーカーに聞いてみたら?」と言ってしまったのです。

自分で口にしておきながら、瞬時に様々なことが頭をよぎりました。

「あ、ついついスマートスピーカー頼みなことを言ってしまったけれど…。これで答えが分かってしまったら…。」

「今後子どもたちが自分で考えずに、先にスマートスピーカーに答えを聞くようになってしまったらどうしよう…」


やってしまったなーと思っていた矢先、娘がこんなことを言いました。

「先に聞いちゃったらズルになるから、答え合わせのときだけ聞くことにするね。」

この時私は、娘がスマートスピーカーとの付き合い方を自分なりに考えていることにとても驚きました。


我が家の場合、母1人対双子2人という3人で過ごす時間が長いので、スマートスピーカーを第三者的なポジションで活用することで、私の生活がぐっと楽になっていることは言うまでもありません。

親の子ども時代にはなかったIoTを、子どもとの生活に取り入れる上では、気をつけなければならないこと、慎重に検討すべきことももちろんあります。

でも、双子がスマートスピーカーを使いこなす様子をみていると、こうした機械は使い方次第で、生活を楽にしてくれるものであり、私達を楽しませ、世界を広げてくれるものでもあると感じています。

※ この記事は2024年02月06日に再公開された記事です。

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