子どもが産まれた瞬間から、「可愛らしい一瞬を逃すまい!」と、スマホで写真を撮りまくっていました。
口を大きくあけてあくびする姿、プニプニの手足、あどけない寝顔、おもしろいしぐさ。
とにかくどんどん撮り続けた結果、スマホの中はいつの間にか子どもの写真でいっぱい。
そして容量オーバーになったら、家のパソコンにとりあえずデータを移動し保存していました。
写真のデータが溜まる一方だったので、リビングの壁の一角に写真コーナーを設けることに。
お気に入りの写真を数枚、飾ることにしました。
毎月5枚ずつほど印刷し、リビングに飾り続けること約1年。
寝たままの赤ちゃんだった子どもも、うろちょろし始めるように。
お昼寝の隙にお気に入りの写真をえらび印刷…ということすら、どんどん億劫になっていってしまいました。
「写真を選んで、パソコンを立ち上げて、プリンターに台紙をセットして、現像をする」と、写真を飾るまでにするハードルが私には高すぎたのです。
時には写真の台紙やプリンターのインクを切らしてしまい、そのまま印刷しない月もありました。
2人目が産まれて、さらにシャッターチャンスが増えました。
新生児の息子の写真だけでなく、字を書き始めた娘からもらうお手紙の写真も撮ったりしていると、膨大な量に。
写真の量はとどまる所を知りません。
そこでどうしようか考えていたところ、「フォトブック」という存在を知りました。
スマホにアプリをダウンロードし、写真を選ぶだけで自動で日付順に並び替えてくれます。
しかも、向きや配置まで考えてくれ、コメントできるスペースまで!
コメント欄にはその時の思い出や子どもの言葉なども入力することができます。
1ヶ月分の写真からフォトアルバムを作成する時間は30分ほど。
しかもスマホで簡単にできるので、隙間時間や外出先でも作成することができます。
「これなら私にも続けられる!」と、とても嬉しくなりました。
フォトアルバム作りの効果は、写真の整理整頓だけではありませんでした。
子ども達もフォトアルバムが届くのを楽しみにしてくれており、毎月届いたら「ママ、読んで~!!」と。
たった先月のことなのに、子どもと一緒に振り返るとまたその時の楽しさがよみがえります。
「寝る前の絵本の読み聞かせ」ではなく、「寝る前のアルバムの読み聞かせ」になることも。
子ども達が昔のフォトアルバムを引っ張り出してきて、自分が赤ちゃんのころの話を聞きたがることもしばしば。
「わぁ!この服懐かしい~!!」
「またこのご飯が食べたいなぁ!」
「赤ちゃんの頃、頭ツルツル~!!」
娘が2歳の頃の記憶が残っていることに驚いたり、薄毛の赤ちゃんだった息子の姿を思い出したり。
アルバムを見る時間は、親子の絆も深まります。
私も、
「この写真載せたら笑うだろうなぁ。」
「コメント欄でも褒めておこう」
など、子ども達が読むことを意識して作るようになりました。
毎月フォトアルバムを作る30分は、子どもたちの可愛い姿を見て楽しむ、癒しの息抜き時間になっています。
意外だったのは夫の反応。
フォトブックが届くと、会社から帰宅した直後でも楽しそうに読み始めます。
そして、
「へ~!幼稚園でこんな事してるんだ!」
「わ、この公園の遊具おもしろそう!」
「またこんないたずらして~!」
など、楽しそうに子ども達と会話しながら読んでいます。
よく考えてみると、平日に夫が子ども達と触れ合うのは朝と夜のみ。
日中の私たちの姿を知りません。
写真が、知らない子ども達の姿を知る良いきっかけになっているようです。
日頃からコミュニケーションはとっていますが、写真として目で見ることで、より会話が弾みます。
今ではフォトアルバムが入った箱はリビングの真ん中に。
ふとした時に読み返し、子ども達と笑いあっては成長を感じています。