1. 総合トップ
  2. >
  3. ライフスタイル
  4. >
  5. 夫の写真は「あいしてる」のサインかも。数年越しで気づいた照れ隠し

夫の写真は「あいしてる」のサインかも。数年越しで気づいた照れ隠し

夫の写真は「あいしてる」のサインかも。数年越しで気づいた照れ隠しのタイトル画像

かつて、夫のスマホには、私の「ブチャイク写真」ばかりを集めたフォルダがありました。

「うっわブッサイク! 誰よこれ? え? 私?!」


「うちの彼氏は変なんです。私のブスな写真ばかり集めるんです。しかも、夜な夜なそのフォルダをニヤニヤしながら眺めるんです……」

いま、誰かにこんな相談をされたとしたら

「なーに惚気てんだこのやろう。それは愛だよ、愛!」

と私は返すでしょう。


ですが、当時の私はかなり悩んでいました。

これは、夫と結婚する前の話。

まだ彼氏彼女として、結婚を前提に同棲していた頃です。

夫は私のブチャイクな写真を集めて喜んでいました。

可愛く撮れた写真もあるのに、なぜかブサイクに撮れた写真ばかりをニヤニヤ見返す。

さらに、それを私に「この写真が好き」と見せてくる。

SNSに投稿したりするわけではなく、ひとりで見返して楽しんでいる。

当時の私からすれば、不快でしかありませんでした。

お世辞にも可愛いとは言えない。

自分のヨダレがダラーっと垂れた寝起き写真を見せられて、「うっわブッサイク! 誰よこれ? え? 私?!」なんて毎回心の底から本気でドン引きしていました。


二重アゴ、白目、寝起き…お願いだから消してください。


たまにならまだ我慢できたかもしれません。

ですが、ほぼ毎日、多い時には1日に何度も「これ最高だよ。」と自分の酷い写真を見せられて、私はすっかり気に病んでしまいました。

結婚して8年経った今でこそ、夫の前であられもない素の自分を見せることに抵抗が無くなっていますが、当時はまだまだ可愛くありたい時期でしたから。

だから見せられるたびに削除要請をする日々でした。

最初は可愛く、
「やだあ、消してよぉ〜」

徐々に、
「もうっ! 消してってばあ(笑)」

最後は
「早よ消さんかい!」

ですが彼はなかなか私の要求に応じませんでした。


長男が生まれてしばらく経った頃、気づきました。

「あれ? そう言えば、最近はブサイク写真を見せてこないなあ」

どうやら子どもが生まれたのをきっかけに、私のブサイク写真フォルダは消されてしまったようです。

あんなにブチ切れながら「消して!」と頼んでも消してくれなかったフォルダ。

「ヤメて!」と言っても、おちょけて見るのを止めてくれなかったフォルダ。

私のブサイク写真が無くなった代わりに、今は子どもたちのブサイクな写真フォルダができたようです。


そうか、愛されていたのか。

この記事を書いた人
金延 さえの画像
金延 さえ

アートディレクター/デザイナー/インタビュアー/執筆家/広告・PRプランナー/プロ “SNS中の人” / 男の子と女の子のママ。

映像編集者、カルチャ...

  1. 総合トップ
  2. >
  3. ライフスタイル
  4. >
  5. 夫の写真は「あいしてる」のサインかも。数年越しで気づいた照れ隠し