1. 総合トップ
  2. >
  3. 病気・怪我・健康
  4. >
  5. 「大変だね」って言わないで。アレルギー児3人を育てる、心のゆれ動き

「大変だね」って言わないで。アレルギー児3人を育てる、心のゆれ動き

「大変だね」って言わないで。アレルギー児3人を育てる、心のゆれ動きのタイトル画像

子どもにアレルギーがあることを誰かに話すと、よく「大変だね」と言われます。私はこれがイヤでした…。

アレルギーがあることを「大変」だと思いたくない


私の子どもたちは、数多くの食物アレルギーやハウスダスト、動物アレルギー、花粉症、アトピー、喘息などがあります。

この話をするたびに、周囲に「大変だね」と言われるのがイヤでした。

“労いの気持ち”から言われることには有難く思うのですが、「大変だね。うちの子はなくて良かった~!アレルギーがないと楽だよ」と言われたことがあり、その頃から何となく苦手になっていたのです。



同時に、“子どもにアレルギーがあることを大変だと思いたくない”という気持ちもありました。

私にとっては、自分の子が初めての育児であり、基準。

基準である子にアレルギーがたまたまあっただけで、私にとってアレルギーっ子を育てるのは「普通」のこと。

「大変」といわれても、子どもにアレルギーが無い状態を知りません。

また、自分が子どもの立場なら、「好きでアレルギーになったわけではないのに、親から『大変』なんて思われたくない」と思うでしょう。

子どもに、自分は「大変」な存在だ、と思わせたくありませんでしたし、そうならないためにも強い母でいなければと身構えていました。



大変だと思いたくないけれど


とはいえ、子どもがアレルギー症状を出す度に、ビクビクしていました。

食べ物によって症状は変わりますが、たとえば卵を食べると、顔の皮膚に赤くプツプツの蕁麻疹が出て、かゆがります。

アレルギー薬を服用し、容体が落ち着くまで待ちますが、症状が引くまでは気が気ではありません。

「大丈夫かな?」「これからどうしたらいい?」「病院に行くべき?」とドキドキしっぱなし。

一度症状を起こせば、1週間くらいは私の気持ちが落ち込み、心が弱ります。

普段以上に「この食べ物は本当に卵は入っていないだろうか?」と、神経質にもなります。

1人目の時は入園前に小麦、幼稚園時代に乳製品、小学生で卵を食べられるようになりましたが、その道のりは長いものでした。

様々なアレルギー用食品を試しましたし、外食先も限られ、家では卵を食べないようにしていました。

負荷試験では、3ステップで試して食べる量を増やしていきますが、途中でアレルギー症状を発症し、中断したことは何回もあります。

当時は転勤族だったので、まだ生後間もない2人目を連れて総合病院に向かったことも。

ベッドから動けないので、丸1日病室にいて大変だったことも覚えています。

旅先で発症し、愚図ったり痒がったりしても病院が分からず、やむを得ず救急車を呼んだこともありました。

今でも家にナッツ類は持ち込まないようにしています。



…あれ??やっぱり大変かも?

子どもの健康をいつも注意深く見守ることは、けっこう大変なことかもしれません。

やっぱり、大変だった


今回、3人目にアレルギーがあると分かり、最初はひどく落ち込みました。

また一からのスタート。今度は兄弟がいるので、危険も倍増。

何より小さな子が症状を出す様子を見るのはつらくて、胸が締め付けられる思い……。

3日間落ち込みながら、「やっぱり大変だ!!」と自分を解放することにしたのです。



あれほどイヤだった、「大変」という言葉。

「大変」といわれて癒される人もいれば、余計気が重くなる人もいるので、今でも使わないようにしています。

それでも、大変なのに大変と認めないのは、精神衛生上よくありません。

愚痴も言えず、弱音も吐けなくなるので、マイナス感情が発散できないのです。

日常的にキリキリしたり、落ち込みがちになることもありました…。

やはり、自分は今大変なんだと受け止めてこそ、心配、不安、悲しみといったマイナス感情も発散できるもの。

その都度きちんとリセットした方が、自分も苦しくないし、子どもの前でも笑顔でいられると思いました。


後日談ですが、家族で話題になった時のことです。

「心配性だからアレルギーの心配はするけど、あなた達のことが大事だから苦ではないよ。

アレルギーがあろうがなかろうが、あなた達がいてくれれば何でもいいのよ」と言ったところ、反抗期に入りつつある息子は、悪態をつきながらも照れていました。

何が正解かは分かりませんが、子どもを思いやり大事に育てている気持ちが、アレルギーを介して本人に伝わるのであれば、それもまた幸せのひとつなのかもしれません。



当社は、この記事の情報、及びこの情報を用いて行う利用者の行動や判断につきまして、正確性、完全性、有益性、適合性、その他一切について責任を負うものではありません。この記事の情報を用いて行うすべての行動やその他に関する判断・決定は、利用者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。また、表示価格は、時期やサイトによって異なる場合があります。商品詳細は必ずリンク先のサイトにてご確認ください。

この記事を書いた人
宮野茉莉子の画像
宮野茉莉子

ライター/コラムニスト。
3児(2010年生まれ男、2015年生まれ男、2017年生まれ女)の母。
哲学好きで、考える楽しさを親子ともに伝えることが目標です...

  1. 総合トップ
  2. >
  3. 病気・怪我・健康
  4. >
  5. 「大変だね」って言わないで。アレルギー児3人を育てる、心のゆれ動き