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公開 2019年06月12日  

看病疲れでついこぼれた言葉に後悔…。親のための病気教訓

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10連休のGW明け、ロタにかかった長男。最初こそ心配したものの、学校を休み続ける焦りから、つい長男に小言を言ってしまいました…。


GW明け、長男がロタに感染


10連休のGW明け、小3の長男がロタウィルスにかかりました。

直前に次男もロタで入院していたので、どうやら感染したようです。

マイコプラズマ肺炎で入院の経験もある長男。

もともと体が丈夫な方ではなく、「長男まで入院になったらどうしよう?」と不安が募りました。


わが家には長男の下に2人の子どもがいて、夫は仕事で不在がち。

次男の入院で精神的に疲れていましたし、同時期に私自身もロタになり、腹痛と発熱で苦しんでいた最中の長男の発病。



「今入院になったら付き添いどうしよう…」と、気が気ではありませんでした。

しかし幸い、長男に嘔吐はなし。


よく喋るし、水分もとれていたので、「入院はしないだろう」と思うと、段々気が抜けていきました。


こんなに休んで、授業についていける?


ロタの間、長男は熱が上がったり下がったりしていました。

熱が下がって下痢も落ち着き、「明日は学校に行けるかな?」と思っても、夜になればまた熱が上がります。


こんなことを3日繰り返しているうちに、学校を休み続けていることが気になり始めました。

小1の頃、入院した時はまだひらがなを習っており、家庭学習で充分取り戻すことができました。

しかし3年生になった今、習う科目は4教科に増え、宿題も増加。。。

算数ならなんとか私が教えられると思いましたが、国語・理科・社会は全く自信がなく、段々と不安に。

毎日友達が届けてくれる宿題プリントもどんどん増えていき、その週の予定表を見ると「テスト」の文字も…!


熱はあるものの元気そうに見える長男に、つい

「早く治して学校に行かないとね」

「授業についていけなくなるよ」


などときつい口調で声をかけていました。



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仕事の予定も押し気味で、焦る母


長男の学習の遅れに加え、私は急な予定の変更を余儀なくされたことにも、戸惑っていました。

ちょうど5月から仕事を増やしたばかりのタイミング。

長男が3日、4日と休み続けると、当初の予定がどんどん崩れていきます。

「頂いた仕事をきちんとしなければ…!」という焦りもあり、心身ともに余裕がありませんでした。

そのせいで、つい長男を急かしたり責めたりするような口調になってしまったのだと思います…。

未熟な自分を振り返る


元気そうに見えた長男ですが、4日目にまた熱が上がり、食欲が落ちました。

そこで初めて、自分の発言の身勝手さに気付いたのです。

もし自分が長男だったら……? 



誰だって、病気になりたくてなっているわけじゃありません。

できるなら早く治して、普段通りの生活を送りたいでしょう。

学校の授業だって、遅れた分を取り戻すために、周りの子がやっている以上に勉強しなければいけません。

それなのに、親にチクチク小言を言われたら…。

長男は黙っていましたが、嫌な気持ちになったり、自分を責めたりてしまったのではないでしょうか。



普段から「子どもの気持ちに寄り添えるお母さんでいたい」と気を付けていたつもりだった私。

「もしかして私は『嫌なお母さん』なのでは?」と落ち込み、このときばかりは自分に嫌気がさしました。



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看病時は精神バランスが崩れやすいと心得よう


落ち着いて考えてみると、子どもや自分が病気のときは、イレギュラーな状態。

育児をする中でも、1番といえるほど大変です。


子どもの熱が下がるまでは、何日間も緊張状態が続くもの。

1日中看病していると気持ちが塞ぎます。

子どもが夜起きる回数も増え、自分自身も寝不足で体力もダウン。


これでは弱い自分、嫌な自分も出てくるでしょう。

療養期間は想像以上に心身の余裕を失うことが今回の看病で、改めてよく分かりました。

これからは、何事もなるようにしかならないと考え、普段よりも看病中はスローペースで生活しようと思いました。

また、不安な気持ちは家族に話したり、協力を仰いだり、心配なことは医師に相談し、できるだけ一人で抱え込まないようにすることも大事だなと感じます。


ご飯はしっかり食べ、コーヒーやおやつなどのリラックスタイムも確保。

1日1回でも本を読んだりするなど、自分の時間もとることで、余裕のない心を落ち着かせることができるかもしれません。


一息つける時間を細かく散りばめ、うまくガス抜きしながら、これからの看病も明るく乗り越えていきたいです。

※ この記事は2024年03月10日に再公開された記事です。

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