生まれたことに気づいてない?日中が省エネすぎる息子(笑)<第二回投稿コンテストNo.39>のタイトル画像
公開 2019年01月09日  

生まれたことに気づいてない?日中が省エネすぎる息子(笑)<第二回投稿コンテストNo.39>

15,608 View

妊娠~出産まで順調に進んだおかげで、初めての育児に対しても不安はなかったR.さん。ところが、実際に育児がスタートしてみると、息子くんの生活リズムが予想外に大変だったそうです。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10272000702

>【第一話】から読む


予定日よりちょうど1週間早く、約2600gで誕生した息子は、同じ産院で同時期に生まれた他の子に比べてひと回り小さく、ガリガリでした。頭が小さめだったこともあり、余計にそう見えました。

息子を産んだ産院では、出産当日の一晩だけ赤ちゃんを預かってくれて、翌朝から母子同室になり、つきっきりでのお世話がスタートします。


初めての出産でしたが、不安はまったくありませんでした。

妊娠中はつわりがまったくと言っていいほどなかったですし、出産に際しても、陣痛の時間はまあそれなりに長かったんですが、いざ分娩台に上がってしまえば3いきみくらいでするっとあっという間に産まれました。

諸々の処置が終わったあと、分娩室から個室まで「あ、自分で歩けます」って車いすから降りて歩いて戻ったくらい。

体力の消耗も少なかったし、さらには会陰切開の痛みもまったくなくて、円座クッションなしでいつもどおり普通に座れました。

不格好にしぼんだお腹以外に出産の実感がないくらい、わたしは妊娠出産時のしんどい部分をほぼ体験せずに妊婦生活を終えました。

ここまでで既に、妊娠も出産も、本や雑誌に書いてあることと全然違ったなあ、と驚きの連続でした。



息子は、前述のとおり頭が小さめで、顔も小さく、ついでに口も小さい子でした。

息子の口が小さすぎるのか、私の乳首が大きめな方なのか、はたまたその両方か……。お互いに初心者マーク同士の授乳は、はじめの頃はそれはもう本当に苦労しました。

なにせ、ちゃんと咥えてくれているのか、そしてちゃんと吸ってくれているのか、見ないと分からないくらいの弱々しさでした。

一応口元はゆっくりこくこくと飲んでいる動きをしてはいますが、しかしものの5分もすれば「はー……、疲れたからもうおっぱいいいや」と言わんばかりに眠ってしまうことがほとんど。

「え、今ちゃんと飲んでたんかな……?」と疑わざるをえないくらいでした。


なんかこう、たとえば犬や猫など動物の赤ちゃんは生後すぐから一生懸命お母さんのおっぱいに吸い付く姿をテレビなどでよく見かけますよね。

同じように、人間の赤ちゃんも、おっぱいを吸うことだけは生まれつき本能で知ってるもんだとばかり思ってたんです。


なのにうちの息子ときたら、「おなかがすいた」ことより「おっぱい飲むの難しくてめんどくさい」の方が勝ってるようにしか見えませんでした。

そして、空腹を紛らわすためか、はたまた究極にめんどくさがりなだけか、昼間はとにかくほとんど寝ていました。それはもう、気付いたら6時間経ってる!?なんてこともあったくらい、入院中は特にひたすら寝てました。

あとで助産師さんに、生後すぐの赤ちゃんはまだ自分が生まれたことに気付いてなくて寝てばっかりの子もいるよ、と聞いて、なるほどなあ~と思いました。



まあそのぶん、さすがに夜はしっかり「お腹空いて寝れないよー!」と主張してくれましたが(笑)。

しかし母乳の出る量が少ないのか、それともおっぱいを吸うのがへたくそでたいした量飲めないせいか、はじめの1ヶ月くらいは夜中の2時3時に起きてから外が明るくなるまでずっとぐずぐずしていることがしょっちゅうありました。

昼間に搾乳しておいた母乳や粉ミルクを追加で飲ませてやると落ち着いて寝てくれたので、やはり飲み足りなかったんでしょうね。

まるで昼間に飲みそこなったぶんを夜中に取り返す……いや生後間もない赤ちゃんはまだ夜行性だっていいますし、夜中に飲み溜めしておいて昼間はずっと寝ていたっていう方が正しいのかもしれません。


そうやって夜の間頑張ったぶん、昼間はまた省エネモードでひたすら寝る……の繰り返しでした(笑)。




おかげでわたしのおっぱいは、昼間はパンパンに張りっぱなしで母乳パッドもすぐびちゃびちゃになるくらい。

なのに、夜が明ける頃にだけすっかりしぼんで「もう出ません!」と悲鳴を上げるという、需要と供給がまったくもって一致しない日々でした。



生後1ヶ月くらいはそんな感じで、「寝るときは寝る!」「起きるときは起きる!」のメリハリ生活で、赤ちゃんは3時間おきに起きて授乳、という常識を見事に打ち破ってくれた息子でした。



そして、「寝る子は育つ」……かと思いきや、いまいち食欲が軌道に乗らないまま成長した息子は、1歳4ヶ月になった今も成長曲線の範囲内ギリギリの低空飛行を続けています。


ライター:R.



※ この記事は2024年02月14日に再公開された記事です。

Share!

連載「第二回 記事投稿コンテスト 『驚いたこと』」のタイトル画像
連載「第二回 記事投稿コンテスト 『驚いたこと』」 #39
コノビー記事投稿コンテストのタイトル画像 コノビー記事投稿コンテスト