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公開 2019年03月08日  

読み聞かせのコツと効果は?年齢別・人気のおすすめ絵本10選

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本の読み聞かせが親子共に良い効果を生むと最近よく耳にしますが、読み聞かせって「どんな本を読んだら良いの?」「コツってあるの?」「おすすめの本は?」「昔話が良いって本当?」など、わからない事もいっぱい!そんな「これから読み聞かせを始めたい」と思ってるママパパに、年齢別におすすめの絵本をセレクト。読み方のちょっとしたコツもご紹介します!


読み聞かせはいつ頃から始める?

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赤ちゃんは視覚より先に聴覚が発達する為、絵本の読み聞かせは生まれてすぐからでも始められます。

ただ、赤ちゃんのうちは「読み聞かせる」と言うよりは、ママやパパが赤ちゃんに語りかける「コミュニケーション」と考えた方が良いかもしれません。

赤ちゃんにとって、ママやパパの優しい語りかけは、愛情を沢山感じられる心地よい時間になる事でしょう。


読み聞かせの効果

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子どもは「読み聞かせをするほど言語発達が促進される」ほか、子どもの「聞く力」を育て、「想像力」や「表現力」を伸ばすと言われています。

また、読み聞かせを行う事で、子どもの気持ちや行動が落ちつき、母親が子育てに感じるストレスが低下すると言った研究結果もあります。

読み聞かせの効果は、子どもだけでなく親の脳にも良い影響を与えてくれるようですね。


想像力を養う


子どもは絵本を通して多くの言葉に出会い、様々な事への興味や関心が高まったり、思いやりや優しさなどを学んだりしています。

また、その光景を思い浮かべたり、主人公の気持ちを考えながらお話を聞く事で、想像力や感性が刺激されます。

昔話などは、不思議な話が多い上に、わかりやすい価値観が描かれているという理由から、おすすめする専門家も多いようです。

読み終えてから「この後どうなったと思う?」と、物語がふくらむ様な声かけをしてあげると、さらに世界が広がるはず。

想像を言葉にすることで文章力も育まれます。


語彙力が豊かに


語彙力とは、「どれだけ多くの言葉を知っているか」や「その言葉をどれだけ適切に使えるか」ということ。

子どもは、読み聞かせをしていく中で自然と言葉を覚え、その言葉の意味や使い方を理解する事で、文章の理解力も高まります。


日本語のリズムが身につく


「わんわん」「にゃーにゃー」「ぶーぶー」などの言葉を繰り返す絵本は、読み聞かせにはあまり適していないのでは?と考える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、例えその言葉自体にあまり意味がなかったとしても、リズムよくテンポよく本を読み聞かせる事で、子どもは自然と日本語のもつきれいなリズムを身につけられるようになるといいます。


本が好きになるかも


子どもにとって絵本を読んでもらう時間は、大好きなパパやママなど、身近な人のぬくもりを感じられる幸せな時間です。

その心地良い時間の中で、絵本の楽しさを味わい、子どもはドンドン本が好きになります。

読み聞かせは子どもを本好きにしてくれる近道です。


親子のコミュニケーションの道具としても


読み聞かせの後に、物語の感想や、登場人物について話したりすると、自然と会話やコミュニケーションが生まれます。

絵本をきっかけにはじまった会話で、普段は気づかない子どもの思いを引き出すことができたり、子どもの話を聞く態度やちょっとした表情から「いつもと違う」雰囲気を読み取ったり、心身の状態を知ることもできます。


定番の読み聞かせ絵本:乳児期

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では、乳児期におすすめの本をご紹介します。


1.だるまさんが


「だ・る・ま・さ・ん・が」とだるまさんが揺れたり、伸びたり、転がったり。

0歳の赤ちゃんから大人まで、ページをめくる度に笑いが止まらない、とてもゆかいなお話です。

<出版社>ブロンズ新社
<発行年>2008年1月


まだ早いかなと思いましたが、だるまさんに反応してキャッキャと声を出して笑っています。赤色も目を引いて良いのかもしれませんね。
揺れたり、伸び上がったり、転がったり、つぶれたり、だるまさんの真似を一緒にしながら楽しんでいます。

2.がたん ごとん がたん ごとん


真っ黒な汽車に哺乳瓶やコップ、バナナなど色んな物が乗り込み、みんなを乗せて汽車は終着駅へ・・・。

がたんごとんと繰り返すリズムが楽しい、0歳から読める絵本です。

<出版社>福音館書店
<発行年>1987年


娘に読みました。
本屋で見たのが気になって購入。はじめはフシギそうに見ているだけでしたが
がたんごとん、が何回も出てくるのがいいようで 今では笑いながら見てくれます。
娘は6ヶ月ですが、バッチリお気に入りの1冊に。

3.しろくまちゃんのほっとけーき


シロクマちゃんがホットケーキを作るお話。

ホットケーキが焼ける場面が見開きいっぱいに描かれたページは子供に大人気♪

<出版社>こぐま社
<発行年>1972年


2歳半の食い意地がすごい娘に購入。
同時に他の絵本も5冊買いましたが一番のお気に入りになったようです。
他のはお話が長かったりすると飽きてたので、このくらいのが丁度いいみたい。
何度も読んでとせがんでは「かわいいね~」と言ったり、
焼くシーンでは指差して楽しんでいます。
親子ともにホットケーキが食べたくなる楽しい絵本です。

4.もこもこもこ


詩人と異色の画家が織りなす、不思議でおかしな絵本。

『もこもこ』『にょき』など真似しやすい言葉が子供に大人気の1冊です。

<出版社>文研出版
<発行年>1977年


保育園にこの絵本があり、2歳の娘が毎日帰る時に持って離さず困っていたので自宅にも同じものを買いました。
自宅で見つけてからはお風呂にも持って入ろうとし、寝る時も離しません。
『もこもこ』、『にょき』、『ぎらぎら』、『ぷぅー』など真似しやすい言葉なのか、大きな声に出して読んでいます。

5.いない いない ばあ


「いないいないばぁ」と語りかけ一緒に楽しむ事で、大人も赤ちゃんもみんな笑顔になれる、そんな素敵な絵本です。

赤ちゃんとのコミュニケーションにオススメです。

<出版社>童心社
<発行年>1967年


29年前に我が子に購入し、今回孫に購入しました。シンプルでとても大好きな絵本です。
「いないいない~ばぁ!」と何度もページをめくったり戻ったりして、子供も楽しんでいます。
優しい絵やテンポの良い言葉が赤ちゃんには丁度良いのかも。

定番の読み聞かせ絵本:幼児期

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次に幼児期におすすめの読み聞かせの本をご紹介します。

6.こんとあき


きつねの『こん』は『あき』がおばあちゃんに作ってもらったぬいぐるみ。

古くなって腕がほころびてしまった『こん』を治してもらう為、おばあちゃん家へ向かう2人の冒険の物語。

<出版社>福音館書店


電車好きの4歳の息子。ぬいぐるみなど可愛いものも好き。ツボにはまったようで、届いた数日は毎日何度も読んでいました。数か月たちましたが、定期的に読んでとリクエストされます。こんとあきのやり取りに愛情を感じ、大人もじ~んときます。

7.かいじゅうたちのいるところ


いたずらっ子のマックスが、大暴れしお母さんに怒られ、夕飯抜きでほうり込まれた寝室でかいじゅうたちに出会い、王様になる冒険のお話。

文章が少ないので、ゆっくり絵の世界観を楽しめる絵本です。

<出版社>冨山房
<発行年>1975年


早急に届きました。先日テレビで紹介され知りました。思ってたよりもとても状態が良く早速子供に読み聞かせして親子で楽しんで読んでます。小学生低学年男子には大好物なイラストや夢のあるお話です

8.14ひきのあさごはん


野いちご積み、どんぐりのパンと、キノコのスープも作って、みんなで作ったごはんを食べる森の朝。

14ひきのねずみ達の愛にあふれた食卓を、淡い透明水彩で描いた心がほっこりする1冊です。

<出版社>童心社
<発行年>1983年


絵のタッチが優しくて、短い文章で読みやすいです。
細い所まで丁寧に描かれていて、読むたび新しい発見があって、何度も楽しめる絵本です。
自分もその場にいるような錯覚にばる、世界観がとても魅力的なシリーズです♪

9.りんごかもしれない


テーブルの上にりんごが1つ。

・・・でも、もしかしたらこれはりんごではなくサクランボでは?

りんごをめぐり、次から次へと繰り広げられる、不思議でユニークな世界。

「かんがえる」ことを果てしなく楽しめる、発想が広がる、そんな絵本です。

<出版社>ブロンズ新社
<発行年>2013年


当たり前にりんごなのに「そうじゃないかもしれない」可能性がいくつもあって、それが子供にも分かりやすい文章になっていて、思わずクスってなってしまいます。
小学校の読み聞かせで4年生も笑って楽しめていました。大人でも楽しめる一冊です。

10.わくわくでんしゃしゅっぱつ


けんたとお母さんが電車に乗って山のおじさんのうちへ遊びに行きます。

ターミナル駅でおやつを買って、連結したディーゼル機関車でトンネルを抜けると・・・ページをめくる度ワクワクする電車の旅のお話です。

<出版社>視覚デザイン研究所
<発行年>2010年


電車・飛行機・消防車など、いろんな乗り物が沢山出てくるので、1歳の息子も大喜び。
見開きのページでは「電車!電車!電車!」と大興奮でした!
乗り物大好きなお子さんには凄くオススメです。

子どもを引きつける読み聞かせのコツ


まずは、読み手である私たち大人が、本の世界を楽しむ事が大切です。

無理に『本を読み聞かせよう』とするのではなく、一緒に絵本の世界の中に入り込んで

「どうなるのかな?」
「どこへ行くんだろうね?」

とワクワクしながら、対話式で読み聞かせを行う事で、子供の興味・関心がより深まり、楽しんで最後までお話を聞いてくれる様になります。

また、日頃から子供がどんな事に興味や関心をもっているかに意識を向け、子供にフィットした本をセレクトするのも、子供の興味を保つコツだと思います。


絵本の読み聞かせは、子どもと心を通わせる大切な時間

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子どもは、家族のあたたかな声の響きとぬくもりを感じて、人と言葉で気持ちを通わす喜びを感じます。

そして、言葉を学ぶことで考える力が育ち、人にかかわろうとする気持ちが育ちます。

絵本や本を通して子どもとふれあう時間は、親子にとって楽しいひと時になり、子どもの家族への信頼が深まります。


子どもはどんどん成長していきます。

今しかできない、家族の大切なコミュニケーションの時間を子どもと一緒に楽しみましょう。



【引用】
東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/248553

文部科学省「絵本や物語の読み聞かせ」
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/youji/asobou/try/yomikikase.htm

日経電子版「絵本の読み聞かせ 子どもの「自己肯定感」を伸ばす」
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO81189520S4A221C1000000?channel=DF260120166497



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