私が子育てで、一番驚いたこと。それは「赤ちゃんのにおい」です。
私には「赤ちゃんのにおい」が大好きな叔父がいて、身内に赤ちゃんが生まれると必ずにおいを嗅ぎに来ます。
私が最後に「赤ちゃんのにおい」を嗅いだのは、弟が生まれた12年前。
あまり記憶にはないのですが、「赤ちゃん=ミルクのにおい」というイメージがありました。
息子もミルクのにおいがする!と思っていましたが、嗅いでみると無臭。
粉ミルクを嫌がる息子。
私の中では母乳しか飲まないからミルクのにおいがしないのだという結論がでました。
なので、実母が息子と初対面した時に「ミルクのにおいがする!」と言ったのを聞き、私は初孫が可愛すぎて、においの錯覚をおこしているんだと思いました。
しかし、パパや会う人全員に「ミルクのにおいがする」と言われ、私以外にはミルクのにおいがすることが発覚。
そして、何と私からもミルクのにおいがすると言うのです!
「自分のにおいはわからない」と聞いたことがあるので、息子からするミルクのにおいがわからなかったのかも知れませんね。
ある日、いつものように息子のにおいを嗅いでいたパパが突然「臭い!」と言いました。
「いやいや……ミルクのにおいのはずじゃ?」と思いましたが、息子を嗅いでみると確かににおう。
においを発していたのは、首元・手のひら・耳の後ろでした。皮脂がたまりやすく、お風呂で落とし切れていなかったようです。
それからは、朝も石鹸をつけて拭くようにしました。
ことごとく私の「赤ちゃんのにおい」のイメージを打ち砕いていく息子。
しかし、このにおいを含めて、叔父の好きな「赤ちゃんのにおい」なのだと思います。
私もこの笑ってしまうくらい強烈なにおいが大好きです。
まさか、においに敏感な私が、フローラルな香りとは言えないにおいを好きだと言う日がくるとは予想していませんでした。
手のひらのにおいのもとであるほこり。我が家では「宝物」と呼んでいました。
小さな息子が一生懸命集めていた「宝物」は、手をにぎにぎするようになってから見なくなりました。
「宝物」のように、息子の成長と共になくなっていく物も、これからたくさんあると思います。
しかし、さみしいと思う気持ちが追い付かないくらい、どんどん成長していく息子に驚かされる毎日です。
ライター:もけ