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歯がゆかった。陣痛で苦しむ妻と、廊下で待つしかない自分 <投稿コンテストNo.97>(2ページ目)

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「妻のために何ができるか」を日頃から考え、立ち合い出産へのシミュレーションは完璧なはずだったのに……。そのとき、夫は何を思うのか?そのべゆういちさんの出産伴走日記です。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161018798


僕は立ち会い出産しようと決めたときから、夫婦は出産に向けて共に走る伴走者ととらえてきました。僕は妻の支えになりたかったし、実際に妻からも、夫である僕の存在が何よりも支えになると言われました。

立ち会い出産は、分娩室で隣にいるだけじゃない。普段から出産をシミュレーションして、妻が何を望むかを把握していくことが大切です。

出産という命がけのシーンで、夫からの「僕は、何すればいい?」の質問に答える余裕は妻にはありません。

夫として「妻のために何ができるか」を考え、それを習慣化していく。立ち会い出産は、こうしたコミュニケーションの集大成だと思っていて、僕はできることを全力でやってきたんです。

それだけに、いざ本番になってみて、何もできない自分に歯がゆさを感じました。

「人から人が出てきた!」という感想にはいまだにツッコミが入る


陣痛室に戻ってしばらくして、いよいよ分娩室へ移動する時がきました。

僕は水とジュースを買い、自宅から持ってきていたタオルを手にして、懸命にいきむ妻の汗を拭き、水を与えていました。

妻の手を握り、妻がいきむ時には一緒にいきみました。

いきむ姿を初めて見ましたが、顔が真っ赤になり、ものすごい力の入りようでした。すでに数時間も陣痛の強烈な痛みを耐えた後、どこにこの力が残っているのかと妻の強さを感じました。

分娩はスムーズで、助産師さんから「この調子よ」「赤ちゃんの頭が見えてきたよ」と声をかけられます。

約40分後、息子は部屋中に響くくらいの産声を上げて誕生しました。午前5時30ころのことでした。このときの僕の感想は、「人から人が出てきた!!」でした……。

言葉を扱う仕事をしているとはとても思えない感想を言ったことで、妻からは今でも「もっと違うコメントはなかったのか」とつつかれます(笑)。

とはいえ、僕が隣にいたことは妻にとって大きかったようで「一緒に呼吸を合わせてくれたことが嬉しかった」「隣にいてくれて心強かった」と言われました。

途中であまりの無力さに心が折れそうになりましたが、最終的には伴走者として妻の精神的な支えになれて嬉しかったです。


余談ですが、誕生の瞬間に僕はスマホで産声を録音しました。10秒ほどのわずかな時間ですが、おさまりきらないほどの感動が詰まっています。

子育ては幸せですが、正直大変です。「もう親休みたい!」と、気持ちの余裕をなくしてしまうことだって、たまにはあります。そんなとき、僕は録音した産声を聴き、そして思い出すのです。

家族への愛しさや親になったときに決心した「この子を見守り続ける」という原点を。

そうしたらまた、今日もパパがんばろうって力が湧いてくる。

僕は、ぎゅーっと息子を抱きしめます。


ライター:そのべゆういち

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