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夫婦とは何か。「元夫婦」として最期を過ごした両親の姿に思うこと

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【いい夫婦の日 特集記事】二十数年前に離婚した、私の両親。母がすい臓がんに侵され、余命宣告を受けました。その時「元夫」である父は…。

私の両親は、私が10歳の時に離婚しました。

原因は父にあり、母は私と妹を連れて家を出ました。

私が結婚してからは、母は私たち家族と同居し、パートと孫の世話で充実した日々を送っているかのように見えました。

ところが、ある日

それまで元気に働いていた母が、体調不良を訴えるように。

すぐに大学病院で検査を受けることになったのです。

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61歳の母が余命2ヶ月!そのとき私は…

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「癌かもしれない…」

実は、ひそかにそう思っていました。

あんなに元気だったのに、なにかに体を奪われたようにどんどん痩せていく母。

そして、そんな予感は的中してしまったのです。

余命2ヶ月…。

2ヶ月しかないのなら、手術も成す術もないのなら、母を絶望させたくない。

そう思い、本人に告知することを拒否したのです。

そして帰宅後、母の様子を心配していた人たちに連絡をしました。

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それからというもの、父は毎日のように母の病室に来ました。

口下手な父は、天気の話と母の具合をひとつ、ふたつ聞くだけでした。

ときどきくだらない談笑をしては、その場を和ませて、そしてまた自分の家庭に帰っていったのです。

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そして…

余命宣告の2ヶ月を待たず、母は入院から1ヶ月半後に亡くなりました。

家族と兄弟、そして父に見守られながら息を引きとりました。

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夫婦ってなんだろう…。

このテーマに触れたとき、61歳で生涯を閉じた母の最期と、小さくなった父の背中を思い出しました。

いつか聞いた言葉ですが、「夫婦なんて死ぬまでわかり合えないものよ」という言い回しがあります。

夫婦なんて思い通りになりはしないし、愛とか恋とかよりも「暮らし」になってくる。

赤の他人と、何年も何十年もかけて夫婦になっていく。


私の両親のように、離婚して何十年もかけてようやくたどり着くものは、絆なのか、情なのかすら、私にはまだわかりません。

ただ…

母の最期の時の両親を見て思うのは、過去なんてもうどうでもよくて、

「一度は愛した人」という事実だけは決してなかったことにできないんだという、

後悔や懺悔をみっともなく晒しあえる関係が、カタチはどうあれ「夫婦」なんだと思うのです。

私の父と母は、世界一の夫婦だと思っています。

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この記事を書いた人
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ひらたともみ

栃木県宇都宮市在住のイラストレーター。

20代、30代、40代と出産を経験し、現在、2男1女の母として、終わらない子育てに奮闘中。

著書「これでいい...

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