「もうすぐですよ…ゆっくりゆっくり…」
そんな言葉が聞こえたような気がして、妻のいる分娩室の隣の分娩室の分娩台の上で目が覚めた。
深夜1時。
本来は分娩のためのスペースで、長女が寝返りをした時に下に落っこちないよう腕枕をしながら私は仮眠をとっていた。
破水によって予定外に早まった出産。
仮眠をとった言い訳になるが、翌日私には長女をいつも通り保育園に送り出す必要があったし、妻に必要な物資を届けるという任務もある。
妻が“命懸けの出産”をしている前後で、少し大げさかもしれないが、夫である私には“長女の命を繋ぐ”任務があるのだ。
分娩台の上に寝ている長女が寝返りをうたないか気にしつつも、妻がいる分娩室を覗くと、ちょうどこれから新しい家族の頭部がいよいよ出てこようかというタイミング。
それにしても、ここに至るまでの過程の穏やかなこと。
長女を寝かせるためとはいえ、自分も一緒に寝てしまうくらい拍子抜けしてしまっていた。
当然、医師や助産師は緊張をもって妻の出産を無事終えるべく職務にあたっているだろうし、妻も人生でたった2度目の出来事に気を張っているに違いない。
それでも、あの時とは比べ物にならないくらい静かに時が流れているように感じた。
無痛分娩って、こんなにも余裕度が違うのか。
立ち会い夫が感じた、無痛分娩のメリット<投稿コンテストNo.25>

第二子の出産を無痛分娩にしたという、こんぺい父さんご夫妻。
旦那さん側の気持ちが綴られています。
無痛分娩が気になっている方、ぜひ読んでいただきたいです。
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