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公開 2018年10月15日  

去った命と新しい命の出会い。ちょっと不思議なお盆のお産<投稿コンテストNo.8>

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お盆に出産したビンゴさん。
まるで亡くなったおじいちゃん、おばあちゃんに見守られているかのような不思議な出産体験です。ほのぼのするお話、ぜひご覧ください。


>【第一話】から読む


皆さんは、不思議な力を信じますか?

私はあまり信じていません。(笑)

信じていませんが、娘には何か不思議な力に見守られてこの世に生を受けたんじゃないか、と思う時があります。

それは出産の時。

私、夫、実母、実父、そして…死んだおじいちゃん、おばあちゃんに見守られて、娘は生まれたと思うからです。

思えば予定日が過ぎ早10日…一向に生まれてくる気配がない娘。

まだかなーまだかなーと待ちわびながら、全く産まれない私に、お医者様は入院&陣痛促進剤を打って出産しましょうと提案されました。

7月13日。

入院する前に、母がお盆の迎え火を炊こう!と言いました。

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そうだった、お盆か〜…。


迎え火を焚きながら、漠然と死んだおじいちゃんとおばあちゃんの事を思い浮かべていました。

無口でしたが男らしくて、コーラとチーズバーガーが大好きだったおじいちゃん。

普段は厳しかったけど、本当に困ったときは絶対味方になってくれたおばあちゃん。

私は2人のことが本当に大好きでした。

だから、もしお盆でこっちに帰ってくるのなら、ひ孫の顔を見せてあげたいな〜と思いました。

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じいちゃん、ばあちゃん、娘がちゃんと生まれるように、見守ってて。

と、私は高く登る煙に向かってお祈りしました。

そして15日。

夕方には送り火を炊かなければなりません。

朝から陣痛促進剤を点滴しながら

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はぁ〜、じいちゃんとばあちゃん、ひ孫の顔を見ずに帰っちゃうな〜。


と思っていたところ、(点滴のせいか)突然強烈な陣痛が!!

その後はあれよあれよとお産が進み、なんと初産なのに6時間で娘は誕生いたしました。

時計を見ると、15:59。

母はお産の立会いが終わり、うーんと伸びをしながら

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「よし!それじゃあお家に帰って送り火炊かなくちゃ。おじいちゃんもおばあちゃんも、ひ孫の顔が見れたかな〜?」


と言って家へ帰っていきました。

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おじいちゃん、おばあちゃん色々ありがとう。

おかげで無事元気な女の子が生まれたよ。

見てる〜?

これからも、娘のこと、一緒に見守っててね。

ライター名:ビンゴさん


※ この記事は2024年03月04日に再公開された記事です。

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