1. >
  2. >
  3. >
  4. >
  5. 断乳と卒乳~おっぱいバイバイの時期はどうやって決める?~

断乳と卒乳~おっぱいバイバイの時期はどうやって決める?~

断乳と卒乳~おっぱいバイバイの時期はどうやって決める?~のタイトル画像

いつまでおっぱいを飲ませていいの?断乳と卒乳の違いは?虫歯にならない?「まだ飲ませているの?」と言われたら?「おっぱいバイバイ」の時期を考えるヒントをお伝えします。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10144000330

卒乳と断乳の違いは?

「おっぱいを吸うのをやめる」ことについて、「断乳」「卒乳」と表現します。「断乳」とは、母親の都合や母親の意思でやめること、そして「卒乳」とはこども自身の意思で授乳を終えることをさします。

おっぱいはいつやめる?

日本の医師の間では1歳前後での断乳という指導方針をもつ考え方が多かったことから、「おっぱいは1歳ごろで終わったほうがよい」と考えている方が多いようです。しかし、世界保健機構(WHO)では「生後6カ月は母乳だけで児を育て、補完食(離乳食)を始めたのちも2歳かそれ以上まで母乳育児を続けること」をすすめています。また、アメリカ小児科学会は「少なくとも12か月、それ以後は母と子が望む限り授乳を続けることがすすめられる」としています。「1歳ごろに断乳したほうがよい」根拠はどこにもありません。

母乳育児は虫歯になりやすい?

長期間母乳育児を続けることで、「虫歯になりやすい」「甘えっ子になる」「食事量が少ない」という理由から断乳を希望する方もいらっしゃいます。しかし、これらの表現にはすべて根拠がなく、誤解されていることが多いようです。たとえば虫歯。長く母乳を吸っていた子は虫歯率が高いことを示す調査結果はなく、「食事や甘い食べ物カスを残したまま母乳を吸い続けると虫歯になりやすい」が、正しい表現です。さらに母乳育児中は唾液の分泌量が多く、虫歯の抵抗力が高くなるとも考えられています。外の理由についても、母乳を長く続けることによるマイナス因子はないと考えられています。

赤ちゃんにとってのおっぱいとは?

子どもにとっておっぱいは、安心と憧れと癒しの大切な場所です。赤ちゃんの生活は変化がいっぱい。見ているだけだったものを触れることができるようになり、自分の力で寝返りができるようになる。座れるようになれば見える景色が変わり、歩ける頃にはスピードも感じていることでしょう。ママの姿は、お洋服やお化粧で少しずつ変化している。でも、おっぱいは、あたたかくてやわらかくて毎日変わらない安心の場所。

生まれて間もないころは「空腹を満たすため」を目的として求めることが多かったおっぱいですが、成長とともに「心の安心基地」として求めるようになります。片手で反対側のおっぱいをいじりながら飲んだり、びっくりした時に慌てておっぱいに戻ってくる子が多いのはそのためです。

せめて「自分の力ですたすた歩ける」「言葉もしくは指差しなどのジェスチャーで、意思を伝えられるようになる」ようになるまでは「心の安心基地」を残してあげてほしいな、と思います。中には体調不良や職場復帰などで、早く母乳をやめたい時があるかもしれません。そのようなときには、「授乳回数を減らす」または「夜だけ飲ませる」といった変則的な授乳に切りかえるのはいかがでしょうか。

この記事を書いた人
momotaroの画像
momotaro

埼玉県内の助産院院長。

助産師・看護師として、幸せな母乳育児をアドバイス。
母乳育児支援では「ママにとってのラクチン授乳」と「赤ちゃんの気持ち通訳」を...

  1. >
  2. >
  3. >
  4. >
  5. 断乳と卒乳~おっぱいバイバイの時期はどうやって決める?~