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公開 2018年06月27日  

「お母さん楽しそう」と思ってもらえる、母になりたい / 最終章(2ページ目)

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産後出会った人々や、いくつもの本からヒントを得て、「母親」以外の“私”を思い出した。私は私のままで「お母さん」になれるかもしれない。


ゆっくりと、ひとつずつ

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子どもを産む前、先輩ママからよく
「生まれたら○○する時間ないよ」と聞いていた。

だけど、本当にそうだろうか。

まとまった時間がとれなくても、
少しずつ進めるやり方に変えたり、
パートナーに協力を頼んだり、
託児サービスを使ったり。

無理だと思っていたことも、
その時その時の状況に合わせて発想を変えれば、
いろいろなカタチで
叶えることができる
のではないだろうか。


本を読むこと。
友人と会うこと。
興味のあった資格を取るために、勉強すること。
新しいことを習いに、
ワークショップに参加すること。
舞台を観に行くこと。

母になって、
新しくやりたいと思ったこと、
子どもと一緒だからこそ
楽しめること、楽しみたいことも
たくさんでてきた。


いま、私は産後忘れていた
「自分のやりたいこと」を、
ゆっくりとひとつずつ叶えている。

そしてひとつ叶えるたびに、
自分に自信を取り戻し、
次は何をどうやって叶えようかと
考えている時間もとても楽しい。


私のままで、母になる

「お母さん楽しそう」と思ってもらえる、母になりたい / 最終章の画像2


子どもを授かって、出産して、母になった。

長い間、私の中にある
「献身的なお母さん」のイメージのように
自分がなれると思えなくて苦しんでいたけれど、
無理やり変わる必要はないのかもしれない
と今では思える。

私は学生のころ、勉強もスポーツもぜんぶ
好きでやっているという実感があった。

能動的に生きて、はたから見ても
「楽しそうなひと」でいたいと思っていた。

母になったからと言って、
献身的に生まれ変わらなくてもいい。

私は、近い将来子どもから
「お母さん、なんか楽しそうだね」と思われる
母になりたいと思う。

子ども自身にも、
好きなことをたくさん見つけて
生きていってほしいと心から思う。

産後出会った人々や
いくつもの本からヒントを得て、
私は自分のアイデンティティをもう一度、
掴んだのだと思う。


好きなことに対して、現役でいること。
諦めないこと。


生まれ変わったりしなくても、
私は私のままで、母になれるのだ。


1章~4章はこちらから読めます。

「お母さん楽しそう」と思ってもらえる、母になりたい / 最終章の画像3
※ この記事は2024年02月27日に再公開された記事です。

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