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子どもの幸せのために出来る事はする。でもそれ以外は変わらずでいい。 / 3章

子どもの幸せのために出来る事はする。でもそれ以外は変わらずでいい。 / 3章のタイトル画像

妊娠中は、赤子が無事に育っているかなど、不安なことが多かった。そのせいで自分で自分を抑えてしまっていたけれど、産後出会った一冊の本がその思い込みから解放してくれた。


マタニティーマークの「お母さん」のイラストを
自分のようには思えず、
ガーリーなマタニティーグッズも、
自分では選ばないようなものばかり。

一般的な「妊婦さん」のイメージと
自分とのギャップに、
妊娠中は漠然とした居心地の悪さを感じていた。

不安だから、逆らえなかった

子どもの幸せのために出来る事はする。でもそれ以外は変わらずでいい。 / 3章の画像1

出産を終えた今でこそ
こうして文句を言えるが、
妊娠中はいわゆるマタニティーのイメージに
違和感があっても、
はっきりと拒否することはできなかった。

自分でも無意識だったその気持ちを
今になって考えてみると、たぶん
自分のコントロールできる範囲を超えた
「妊娠」というものへの畏怖
があったと思う。

一瞬一瞬、いまお腹の子どもが
生きているか死んでいるかがわからない。

病院でエコーを見た帰り道に
もう不安になることもあった。

胎動があったとしても、
もしかして苦しんでいるのだったら
どうしようと考えてしまい、
潜在的な不安が常に付きまとっていたし、

妊娠中ずっと何かに祈るような、
恐る恐るといった心境が根本にあって、
私が一般的なマタニティーのイメージから
逸脱したり反発したりすると
お腹の子どもの生存に影響するんじゃないかと
恐れてもいた。

非科学的だが、そのくらい、
妊娠は自分ではどうにもできないことだ
感じていたのだ。

その結果、妊婦にまつわるイメージが
好みじゃなかったり
自分の心境と違っていても
うかつに反発できない感じが続いていて
苦しかったのだと思う。


蹴散らす強さ

子どもの幸せのために出来る事はする。でもそれ以外は変わらずでいい。 / 3章の画像2


出産までずっと感じていたこの息苦しさを、
すっと晴らしてくれた文章がある。

産後手に取った山崎ナオコーラさんのエッセイ
「母ではなくて、親になる」のなかの一節。

彼女は「ファッション」という章の中で、
37歳で出産したけれど、将来
自分の子どもの祖母だと
間違われないようにするために
若作りをしたりはしない、と言い切る。

髪型も服も化粧も、自分の好きな風にしたい。おばあさんっぽい服だってときには着たい。母親っぽい服になんて、とらわれてたまるか。

そうだ、ずっと私に必要だったのは、
この「とらわれてたまるか」という
気概だったのだ。

妊娠中はなにかと不安だったし、
気を付けなければならないことも
たくさんあった。

それは仕方がない。

だけど、気持ちまで見えない圧力によって
無理やり「妊婦さんらしく」沿わせる
必要はなかった


見えない圧力をかけていたのは
何よりも自分自身だったと思う。

子どもの幸せのために出来る事はする。でもそれ以外は変わらずでいい。 / 3章の画像3


今からでも遅くはない。

この発見は、これから長く続く
子どもとの生活でこそ、真価を発揮すると思う。

世の中には「お母さんなんだから」という圧力が
たくさん存在するし、
自分の中にもきっとたくさんの思い込みがある。

私は、親になったので
子どもの安全と健康と幸せのために
できることをしようと思っているけれど、
それ以外ではこれまでと変わらずに
振る舞っていいのだ


たとえば、出産してから
手に取ってみたママ向け雑誌の情報。

子育てに便利なアイデアやグッズが
紹介されているのは役に立つけれど、
「ママ会で浮かないファッション特集(仮)」
は意味が違う。

そこに載っている服装が
好きならば取り入れれば良いけれど、
「お母さんになったんだから、
お母さんらしい服装をしなくちゃ」
という理由で
なんとなく絡めとられていってしまっては、
私が妊娠中に感じていた息苦しさの
二の舞になる。

自分自身で勝手に
圧力をかけてしまっていた私の場合は、
「とらわれてたまるか」
と思っておくくらいでちょうどいい


自分の思い込みを蹴散らすための、
魔法のことばを教えてもらったような気がする。




▶次回、6 /20(水)更新の第4章は…

無事に女の子を出産し“母親”になった。
そんな私を待ち構えていた生活とは…?




1章、2章はこちらから読めます。

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この記事を書いた人
菅原那由多の画像
菅原那由多

「私は、私のままで、母になりたい…。」

はじめての妊娠、出産、そして、母になったわたしには、
「一般的な母親像」との葛藤がたくさん待っていた。
誰でも...

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