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公開 2018年05月30日  

こんな私に「お母さん」やれるんだろうか? / 私のままで、母になる -1章-

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「お母さん」って、優しくて献身的なイメージ。好き勝手やってきた私でも、母親になれる…?



はじめての妊娠、出産をして
母になることを考えたとき、
いわゆる「一般的な母親像」で
自分を上書きされるようで不安だった。

誰でも産んだら「母親っぽく」なれるのか?
ならなければいけないのか?

私は、私のままで、
「無理のないお母さん」になりたい。

母親になる覚悟

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私は、結婚して数年のあいだ、
妊娠しないようにしていた。

周囲から子どもについての
計画を聞かれると、表向きは

「転職したばかりだから、
仕事に慣れるまではしばらく妊娠しない」

と答えていたけれど、実際のところは
なかなか覚悟が決まらなかったからだ。


覚悟というのは、母親になる覚悟


「私、なんとかお母さんやれそう」という
手ごたえや見通し、自信。

そういうものがなかなか得られなくて、
どうしたら得られるのかわからなくて、
長らく「妊娠を試みる」というステップへ
移ることができなかった。


「お母さん」のイメージとわたし


私が母親になることに
ハードルを感じていた理由のひとつは、
いわゆる「お母さん」のイメージと
自分自身とがずれているということだった。

子どもの頃から絵本やアニメ、CMなどに出てくる
たくさんの「お母さん」たちを
目にすることによって
私の中に刷り込まれた母親像。

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彼女たちはいつも優しく微笑んでいるけれど、
お母さん自身の趣味や好きなものが
描かれることはあまりない。

家族をケアすることは常に、
お母さん自身の都合よりも
優先されているように見えた。

専業主婦でいつも家族のために
心を配ってくれた私自身の母の姿も、
「お母さん=献身的」という
私の中のイメージに影響していると思う。

こういう
「家族や子どものことを第一に考えるお母さん」
というのは慣れ親しんだ存在であったけれど、
私自身の意識としては
いつまでたっても「自分が子ども」のままだった。

自分がその「お母さん」という立場になって、
自分より誰かのことを優先して、
ときにはやりたいことも我慢して
この先十数年生きていく
なんて、想像できない。


※ この記事は2024年02月24日に再公開された記事です。

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