絵本『ぐりとぐら』の作者、中川李枝子さんの言葉です。
中川さんは十七年間保育園に勤めた元保育士でもあります。
たくさんの親子を見てきた中川さんは、「なんでもできる親なんてほとんどいない。得意なものがひとつあればいい」と言っています。
子どもが産まれる前に考えていた理想の育児を思い返してみると、「毎日おいしいご飯をつくって、かわいいお洋服を着せて、自分のおしゃれもバッチリで、いつも笑顔で子どもに接して」なんて夢のようなことを思い描いていました。
でも、現実はまるでちがっていて、あれもこれもしたいのに、ちっとも上手くできなくて、落ち込んでしまうこともしょっちゅうです。
だけど、中川さんが言ってくれるように、「なにかひとつ得意なもの」を見つけて、それさえできればOKだと思えば、ちょっと気持ちが楽になりませんか?
子どものために完璧にしなくちゃ、と張りつめた気持ちをほぐしてくれる、そんな効き目のある言葉です。
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