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公開 2017年09月28日  

子どもの教育のため、親が長期休暇を取得できる!ベルギーの「ペアレンタルホリデー」制度

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子どもの教育に力を入れているベルギーでは、親が子どもの教育のために「ペアレンタルホリデー」という休暇を取得することが可能です。今回、そのペアレンタルホリデー制度を使って、日本の学校に体験入学することを決めた我が家。本当にありがたい制度なのです!


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前回、「ベルギーの学校を3ヶ月間休んで、日本の学校に体験入学した」ということをご紹介しました。


今回は、その裏話(?)をご紹介。3ヶ月間も家族みんなで日本にいた、という話をすると、

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ベルギー現地校の理解は得られても、旦那ハーンが日本に行けないのでは、この体験入学は成立しません。

もちろん彼も家族と一緒に日本に行き、美しい春と初夏を味わって帰ってきたのですが、なぜそれが可能だったのかというと…

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これは、民・官関係なく、子どもを持つ親なら誰でも申請できる制度。

最低2週間から、割り当てられた期間の最大まで、親が子どもの教育のために無給休暇をとることができる、というものです。

我が家の場合、長女と次女の分として各3ヶ月ずつ、制度が改定された2012年以降に生まれた三女の分は4ヶ月、このペアレンタルホリデーをとることが可能です。

期間を使い切るまで、何度かに回数を分けて取得することもできます!(※もちろん、義務教育期間のみです)

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「無給」なので、それほど多くの両親がこの制度を利用しているわけではありませんが…。

例えば転職のタイミングで、次の仕事までまとまった休暇がとれた場合に、もう一人のパートナーがペアレンタルホリデーを利用して、子どもと一緒に海外で長期滞在する…という使い方もされたりします。

ちなみに、我が家は今回、長女の分のペアレンタルホリデーをちょうど3ヶ月分申請して、日本に長期滞在することができました。

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ペアレンタルホリデー中、家計を支えるお給料がゼロなのはツラかったのですが、その代わり月に600ユーロ(=約79,000円)ほど補助金も出たので、我が家にとってそれはありがたすぎるものでした。

育メンならぬ、育王国ですね。
ベルギーのすごさを改めて感じたのでした!

(※通貨レートは2017年9月現在のものです)

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