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公開 2015年04月19日  

ゆとりなく、反省ばかりの毎日。これって私だけ!? 働くママのホンネ座談会(2)

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世のママたちの本音知りたい、という思いから始まった本連載「本当のママの気持ち」。連載1回目は、キャリアについての考え方や両立の仕方を伺いました。後編は、「子どもと向き合うゆとり」「ご主人とのパートナーシップ」の体験談を伺います。(聞き手は自らもワーキングマザーとして働く編集部村岡)


参加者プロフィール

参加者(前列左から、内田さん、星山さん/後列左から、小泉さん、高幣さん、北本さん、村岡)



◆村岡(聞き手):Conobie編集部の頼れるディレクター。3歳の息子・1歳の娘。

北本さん:起業家ママ。子育て支援のウェブサイト運営や教育関係のイベントを行う。中学1年生の娘、小学2年生の息子、4歳の娘。

内田さん:大手人材会社で転職支援の法人営業に携わる。2歳の息子。

高幣さん:大手ゲーム製作会社で、新規事業を担当。個人としてもファッションブログを運営。小学1年生、2年生の年子の息子。シングルマザー。

星山さん:2年前に、アパレル業界から留学斡旋の会社に転職。小学3年生の息子。現在妊娠中。

小泉さん:自宅でパン教室を開く自営ママ。6歳の息子、3歳の娘。

子どもと向き合うゆとりのなさを抱える毎日。 自分も必死、子どもの寝顔を見て反省…

◆働くことによって、子どもに無理をさせてるな、とか、申し訳ないなと思ったことはありますか?

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一同:何回もある。毎日思っているかもしれないですね。



星山:余裕がない時ほど子どもには申し訳なさを感じますよね。時間がないので、帰ってきたら、すぐにご飯をたべて、急いでお風呂に入らせて…と、日々戦争ですね(笑)



◆星山さんは、お子さんとの時間がとれないことについては、どのように気持ちの整理をつけていますか?



星山:まだ整理できてないですね。子どももママと話したいことがいっぱいあるんだろうな、というのはとてもよく分かるんです。聞いたあげたい気持ちもあるのですが、とりあえずはやらなくてはいけないことをやるのに必死というか。毎日、子どもの寝顔を見て反省です。



◆とても分かります。私も同じです。



星山:息子が小学校に入る時に引っ越しをしたので、保育園から同じ小学校に行く友だちが一人もいなかったんですね。さみしさや不安もあってか、息子も心が荒れていて、友だちとは揉めてしまうし、学校からは電話がかかってくるし…という戦争のような一年でした。



◆それは大変でしたね。



星山:話を聞いてあげなくてはいけないタイミングでしっかり時間をとってあげられなかったり、つい怒らなくてもいいところで怒ってしまったりしたことを、少し後悔していて。もし、年子だったり、三人いたらもっと大変だったんだろうなと思います。

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◆高幣さんは年子のお子さんがいますが、いかがですか?



高幣:二人を生んですぐ離婚しているので、大変すぎてあまり覚えていないんですよ。今もごめんねと思う暇すらもない、という状況ですね。両立しきれていない自分はいますが、これ以上はできないと思う自分もいて。



北本:私も三人いるので同じような状況ですね。特に家事が追いつかなくて、朝子どもに「ママ靴下がないー!」って言われて、慌てて洗濯物の山の中から靴下ひっぱっりだそうとするも、全部一足ずつしか見つからないなんてことも(笑)



◆よくありますよね (笑)



北本:夜やっとけばよかったね、ごめんね、と心の中で思いながら、でも夜中まで仕事しているので、どうしても寝ちゃったりして。その後ろめたさとの戦いです。



◆子どもにやってあげたいことが追いつかないと、罪悪感ありますよね。



北本:でも、私は性格もそこまできっちりしている方ではないので、ここはいいか、と力を抜くところは抜いていますし、旦那も子どもも「そのままで大丈夫」と言ってくれているので救われます。



内田:確かにそこにこうすべき、みたいなのがあるとストレスになりますよね。だからこそ、気持ちを楽にして育児や家事に向き合おうと思っています。



北本:あと、うちは長女が大きいので、洗い物をしてくれたり、朝ごはんを作ってくれたりするので、それはとても助かりますね。



高幣:私のところも、子どもがお風呂を洗っておいてくれるなど、役割分担をしています。ですから、「親」という感覚ではないかもしれないですね。自分もいっぱいいっぱいですから、必要以上に怒ってしまうこともあって。後で私から謝ったり、子どもから「ママごめんね」と言われてお互い泣いたり…なんてことも。結構泥臭い感じでやっています。



◆でも、素敵ですね。戦友(笑)、みたいな感じで。

夫と自分の性格を見極める―夫とのパートナーシップの築き方―

◆子どもの協力もそうですが、子育てって実家やパートナーの協力が必須ですよね。みなさん、そういったあたりどのように協力していますか?

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北本:うちは主人も働いていて忙しいし、土日もいないことがあるので、困った時は実家に頼むことが多いかもしれないですね。



◆内田さんは先ほど病児保育のお話ありましたが、ご主人はどのようなお仕事をなさっているのですか?



内田:主人も私と全く同じ職場なので、なかなか仕事を休むことはできなくて。でも、普段の生活では、「子育てと家事に参画しよう」と夫を教育しました(笑)。そういう約束のもとで産んだので、朝の子どもの送りと、食器洗いはお願いしています。土日の食事もすべて主人の担当ですね。



◆一同:えー!すごい!



内田:私は料理が下手なので、主人ほうがむしろ上手なんですよ。家事のやり方などは、お互い干渉し合わないと決めています。



星山:結婚当初の約束がしっかりと続いているのがすごいですよね。もともとの旦那さんの性格もありそうですよね。



◆私の主人も結婚したばかりの時は、亭主関白のような考え方で。改善しようと、一緒に住み始めた時から徐々に刷り込みを始めて、子どもが生まれる時には「家事分担するのは当たり前だよね」という意識を持ってくれるまでになりました(笑)



北本:私の場合、主人は全く家事できないんですね。そうするとすべて私がやらなくてはいけないのですが、やってほしいと思ったこともあまりないんですよ。



星山:分かります!変に手伝われて、ぐちゃぐちゃになると「やめて!」って言いたくなっちゃうから。



北本:主人はレトルトのカレーをレンジでチンして、爆発させちゃったこともあるんですよ(笑) おむつ替えも抱っこもほとんどできなくて。でもやって欲しいところや、支えて欲しいところは、そこじゃないなと思っています。

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◆ご主人にはどのようなことをやって欲しいですか?

北本:話を聞いてくれたり、困っている時に声かけてくれたり、そういうことをしてくれる方がうれしいかな。



◆そういう存在でいてくれるのは大切ですよね。

北本:主人は私が安心して愚痴を言える存在なんですよ。何か相談すると、求めていた答えを返してくれることも多くて。この間も休みを合わせて、一緒に映画に行ったのですが、そういうのも時間をつくってくれるのも嬉しいですよね。



◆映画は、お二人でですか?素敵ですね!

北本:後は、子どもと一緒に遊んでくれるのも、とても助かるかなと思っています。今、一番下の子どもがハンカチ落としにはまっていて、この間は家族全員でハンカチ落としに付き合わされたんですけど(笑)、そうやって一緒に遊んでくれて、いやがらないという部分はとてもいいなと思っています。



◆パートナーの性格やできることを見極めて、一緒に自分たちにあった協力体制をつくり上げていく、というのが重要なのかもしれないですね。

今回のママの気持ち pick up !

みなさん、ありがとうございました。さて、今回pick upした「ママの気持ち」は、旦那さんとのパートナーシップについての、こちらの言葉。

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二回にわたってお送りしたワーキングマザー座談会レポ。仕事と子育ての両立のコツや、ワーキングマザーの葛藤についてお話いただきました。次回連載は、専業主婦のみなさんに赤裸々な気持ちを語っていただきます。

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