子どもが2歳になり、
少しずつ話せる単語が増えてきました。
「おとうちゃん、パン、たべたい」
とだいたい3語くらいの
短い文章なんだけど、
なんとなく意思の疎通ができます。
そんな中、起きた話。
いつものようにお風呂に入っていると、
子どもが
「おなか、とんとんして」
と言ってきたので、
湯船の中でおなかをさすります。
晩ごはんがカレーライスだったので、
いっぱい食べ過ぎて苦しいのかな?
と思いながらさすっていると、
突然子どもが顔を上げて
「おとうちゃん、ここ(自分のおなか)に、
あかちゃんおるのよ」
と言ったのでギエーッ!と
叫びそうになりました。
2歳ムスメが新米おとうちゃんに打ち明けた、“とんでもない秘密”の話。
68,315 Viewツイッタ―で大人気“あおむろひろゆきさん”の書籍「新米おとうちゃんと小さな怪獣」。全6回に分けて、エピソードをご紹介します。3つ目のお話は「娘との秘密」について。
エピソード3「ふたりだけの秘密」
「おんなのこよ」
「おなまえは、あめちゃん」
ヒーッ! どこでそんな言葉覚えたの!と
驚きあたふたする私を尻目に、
子どもは優しい顔をして
自分のおなかをさすります。
そして最後に
「ないしょだよ」
と告げ、私たちはこの世界でふたりだけが知る
秘密を共有することになりました。
ふたりの秘密ができたことが
なんだか嬉しくて、
次の日はずうっとソワソワ。
夜、家に帰って
妻の目を盗んでコソッと
「ここ(おなか)に何がおるんやっけ?」
と聞くと、
「ん、しらん!」
と適当な返事が返ってきたので
ずっこけました。
ふたりだけの秘密は、幻だったのかな……。
***
「そんな言葉どこで覚えたの?!」
「それって本当?それとも嘘?」
大人がアッと驚くようなことを
急に言い出す子どもたち。
そんな彼らのことばに振り回されながらも、
その世界を一緒に覗いてみることで
見えてくることもあるかもしれません。
このお話が収録されている、
「新米おとうちゃんと小さな怪獣」は
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(編集:コノビー編集部 三輪ひかり)
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