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「叱らなくても”しつけ”はできる」はただの理想論なの?

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書籍「いい親よりも大切なこと~子どものために“しなくていいこと"こんなにあった!~」(著:小竹めぐみ・小笠原舞)より、全7回にわたり、「親子がもっとハッピーになれるヒント」をご紹介します。第6回目は、悩む人も多いであろう「しつけ」について。

怒られることを怖がる子どもと、しつけに戸惑う大人

保育士をしていると、「あ!怒られる」と察すると、ピューッと逃げてしまう子と出会うことがあります。

おそらく、その子は怒られることを怖がっています。

大きな声を出されたり、大人に意見を一方的に押し付けられたり……という経験が重なると、子どもは話し合いをすること自体を避けるようになってしまいます。

そうなると、今後成長して大きくなったときにも、“逃げグセ”が付いてしまいます。わが子がこういう状態になることは、避けたいですよね。

ご存知の通り、子どもはまだまだ発達途中です。しつけについても焦らないで大丈夫です。

特に、1・2・3歳の子どもへのしつけは大変だと嘆くママが多くいます。

それもそのはず。自我が芽生え、イヤイヤ期に差し掛かる時期だからです。

この時期は、他人の目が気になりません。他人に「変なの」と思われたって、へっちゃら。それよりも、自分の感情が第一です。

とても子どもらしく素敵な時期なのですが、自分の「~したい!」という気持ちが大きすぎるあまり、危険な状況に陥ることも。

たとえば、アツアツの料理を「自分で運ぶ!」と聞かなかったり、手をつないでほしい道路で「いや!」と振りほどいたり……。

まだ、自分で自分をコントロールすることが難しく、危険であることにも気づかない。親としては、ヒヤヒヤすることが多いですよね。そんなときには「発達途中だから仕方ないわね」と言っているわけにはいきません。

「どこまで子どもの気持ちに寄り添えばいいの?どこからはしつけとして叱っていいの?」というママたちの声が、よく聞こえてきます。


叱らなくても、伝わる方法

そもそも「しつけ」というと、どうしても「叱る」という言葉が同時に浮かび上がってきますね。

「しつけ」を行う過程で、「叱る」という局面が出てくることが多いからだと思います。

では、なぜ子どもを叱るのか。それは“してほしくないことをやめてほしい”からですよね。もしくは、“こんなときにはこうしたほうがいいのよ!と教えてあげたい”のではないですか?

そんなとき、私たちがおすすめしているのは、次の「しつけ方程式」です。

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今回は、「お友達のブロックを突然横取りしてしまったわが子」というシチュエーションで練習してみましょう。

①気持ち受容:
子どもがなぜその行動をしたのか考え、まずは気持ちを受け止めてあげます。「そのブロックで遊びたかったんだね」と、子どもの気持ちを代弁するように言ってみてください。

②事実理解:
その行動をしたことで、起きてしまった事実を子どもに知ってもらうことが必要です。できれば言葉だけでなく、実際に“見せて”あげたほうが効果的。

「Kくんが泣いてるでしょ!」とストレートに伝えるより、「Kくんのお顔みてごらん。どんな顔してる?」と、聞いてみる。すると、ブロックを横取りされて悲しそうにしている相手の子の顔に“気づく”ことができるのです。

③解決策:
今後も同じことが起きたときのために、どうすればよかったのか考えます。

3歳以上であれば、「Kくんがそのブロックを使っているときには、どうしたらいいかな?」などと、一緒に解決策を探してみてください。0・1・2歳児であれば、「終わったら、貸してもらおうか」などとこちらから提案してあげましょう。

④向き合えた時間を認める:
話がすべて終わったら、実は最後にやるべきことがあります。「今、ちゃんと向き合ってお話ができたね」「正直に話してくれてありがとう」と、この一連の時間そのものを、認めてあげるのです。

しつけ方程式を、子どもの気持ちに立って言い換えてみましょう。

次のように子どもに思ってもらえれば大成功です!

「①ママに話してみようかな+②ぼくがしたことでそうなったんだ!+③こうすればよかったのか!+④お話できてよかった!」

また、ママの気持ちも一緒に伝えると効果的。必ずしも言葉で伝えなくても、「悲しそうな顔をして見つめたら、1回しか言っていないのに子どもが聞いてくれた」という体験談も寄せられています。

先ほどの例のように、子どもが他の子のおもちゃを横取りしたときは、「それで遊びたくなっちゃったね。楽しそうだもんね(気持ち受容)。だけど、突然取り上げたらKくんが悲しいね(事実理解)、ママはあなたがお友達を悲しませる人になったら嫌だよ(ママの気持ち)。終わってから借りようか(解決策)」などというようにできればバッチリ。

もちろん、解決後には、「話し合いができたね。素敵だったよ(向き合えた時間を認める)」もお忘れなく。

何度もこのようなやりとりが重なると、子どもは自分の「~したい」衝動だけで行動してはダメなんだ……と少しずつ気づけるようになっていくのです。

とはいえ、緊急時にこの方程式をいつも思い出すのは簡単なことではありません。でも、子どもに何度も言わなくても行動してくれるようになったら、長い目で見ると、その方がずっと楽になると思いませんか?普段のしつけに、少しずつ取り入れてみてくださいね。

最後に、「しつけ」をする上で、一番大事にしたいこと。

それは、子どもにしてほしいならば、親が体現する、ということです。毎日実践している_を見せることで、子どもの中に、その習慣がスッと入っていきます。

完璧にできなくても大丈夫。
いつの時代も、子どもは親の背中を見て学んでいくものなのです。

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こどもみらい探求社

・合同会社こどもみらい探求社 共同代表 小竹 めぐみ
保育士をする傍ら、家族の多様性を学ぶため、世界の家々を巡る一人旅を重ねる。 特に、砂漠の 民とアマゾ...

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