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飽きるおもちゃ、飽きないおもちゃの違いってなに?

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書籍「いい親よりも大切なこと~子どものために“しなくていいこと"こんなにあった!~」(著:小竹めぐみ・小笠原舞)より、全7回にわたり、「親子がもっとハッピーになれるヒント」をご紹介します。第3回目は、「おもちゃの選び方」について。

おままごとセットの落とし穴

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よく知る、とある保育園での話です。

この園には、既製品のおままごとセットがありませんでした。子どもたちは、積み木やフェルトを丸めて縫ったものなど、いろんなものを食べ物に見立てておままごとをしていたのです。

しかしある年、それぞれのクラスに最新のおままごとセットが導入されました。ガスコンロ、水道、調理器具、お皿、野菜、オムライスまでもが揃ったとても立派なものでした。

その後、その園の子どもたちに、ある変化が起こったのです。

室内でのおままごとの時間が明らかに減り、おままごとに集中する時間も圧倒的に短くなったのです。さて、何が起こったのでしょう?

おもちゃのリンゴは、もうリンゴでしかありません。同じくおもちゃの包丁でカットすると、マジックテープの付いたリンゴが2つに割れて、まるで本当に切ったように見える楽しい仕組みもあります。でも、やっぱりリンゴ。

以前だったら、お皿に見立てたものに積み木が載っていて、「今日はシャケおにぎりだよ」「ケーキをどうぞ」などと、同じものから、子どもたちがそれぞれ、どんなものにでも変身させていました。

積み木でない他のものを載せてもいいし、何を使ってもよし!というように、とても柔軟だったのです。

ですが、リンゴやナスなど「それでしかない」というものになった瞬間に、想像力に限界が出てきて、おままごとの内容が狭くなりました。

それはそうです。明らかにリンゴの形のものを、お魚だと想像するのは、かえって難しいでしょう。想像力を使う必要がなくなり、集中する時間が短くなったということです。

一方で、園庭でのおままごとは、以前と同じように集中力が続いていました。外にはおままごとセットがないので、泥だんごや砂利などをご飯に、葉っぱをお皿に見立てるなど、子どもたちが想像できる余地があったからでしょう。

おままごとセットを買ってはいけないということではありません。

わざわざ立派なセットを用意しなくても、身近にある、ちょっとした何かを見つけて、子どもたちは楽しく遊ぶことができることを知っておいてほしいのです。

飽きるおもちゃ、飽きないおもちゃ

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せっかく買ったおもちゃに、子どもがすぐに飽きてしまったという経験は、誰しもあると思います。

では、子どもが飽きやすいおもちゃとは、どのようなものでしたか?ボタンを押すと、光って音が鳴って終わる……など、遊び方がすでに決められているものではなかったでしょうか。

既製のおもちゃはたくさんの工夫が凝らしてあって、大人が遊んだって楽しいくらい。でも、作り手がゴールを決めていて、「 この遊びはこうやりますよ」というおもちゃは、子どもが受け身になるおもちゃである可能性が高いのです。

そういったものだと、子どもは遊び方をひととおり試したら満足して、飽きてしまいます。

アインシュタインは幼い頃、ひとり積み木で黙々と遊び続けていたそうです。

積み木のように、自分の頭や心でいくらでも展開していけるものだと、考える力、好奇心、探求心など、様々な力を育て続けることができると言われています。

おもちゃは、遊ぶ側が、意欲的に関わっていけるものであることが大切です。

想像力を使う余白があり、「何ものにでもなれるもの」。

それが、子どもが飽きずに楽しめるおもちゃとなるものの、何よりのポイントです。


この記事を書いた人
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こどもみらい探求社

・合同会社こどもみらい探求社 共同代表 小竹 めぐみ
保育士をする傍ら、家族の多様性を学ぶため、世界の家々を巡る一人旅を重ねる。 特に、砂漠の 民とアマゾ...

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