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公開 2015年04月17日  

産後の安静期間、上の子の抱っこ対策は!?

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赤ちゃんが産まれても、まだ抱っこが必要な上の子がいる場合、どうしたらいいでしょうか。


抱っこできないときほど、抱っこを求める上の子

2人目以降の妊娠の時、気がかりなのは「上の子の赤ちゃん返り」ということはよく聞かれます。上の子が1~3歳の頃に特に心配が大きくなるようです。特に小さければ小さいほど、抱っこが必要になってきます。

上の子の気持ちになると、やっぱり自分だけのお母さんではなくなっちゃうようで、寂しいし不安。そんな気持ちもあるでしょう。その気持ちもしっかりケアしてあげたい。だけどこっちはこっちで赤ちゃんのお世話もあるし、大変だし。そもそも出産直後に上の子抱っこしてもいいものかしら?そんな心配もあるでしょう。

出産したら上の子を抱っこしても大丈夫?

そもそも、出産直後に上の子を抱っこしていいか?と聞かれたら、答えは「NO!!」です。

昔の人は、赤ん坊ですらおっぱいの時以外はお母さんに抱っこさせなかったといいます。それはどうしてでしょう。

妊娠、出産を経て、膣や尿道、肛門まわりを支える骨盤底筋群は、かなり薄くペラペラな状態に伸び切っています。本来ならここは子宮や腸などの内臓を支える筋肉でもありますが、その役割が十分に果たせない状態です。なので、産後はこの骨盤底筋に内臓の重さをかけないように、横になって過ごすのが産褥期です。内臓の重さだけでも負担がかかるのですが、これが腹圧までかかってしまうと一気に負荷が増します。

上の子を抱っこする(多くの場合、10キロを優に超えているでしょう)と、力を入れることによってかなりの腹圧がかかってしまうのです。上の子を抱っこしたために、膣から子宮が飛び出てくる「子宮脱」になってしまうお母さんはめずらしくありません。

どんなに小さい子でも、話せばそれなりに理解してくれます

では、産後に抱っこを求めてくる上の子への対策としてはどうしたらよいでしょう。まずは、お母さんが座った状態で、膝の上でギューッと抱きしめてあげましょう。そうして、上の子の気持ちをしっかり受け止めてあげます。ギューッとしたまましばらくお話するのでもいいですね。短時間でも自分だけにしっかり意識を向けてもらえていれば、子どもは案外落ち着きます。

そして、それ以前に妊娠中から、「お母さんは赤ちゃんを産んだらしばらく重いものが持てなくなっちゃうの。だから○○ちゃんの抱っこもできないの。お母さんも抱っこしてあげたいんだけど、しばらくはお膝の上で我慢してくれる?お母さんが元気になったらいっぱい抱っこしてあげるからね。」と言っておくといいと思います。急に妹だか弟だかがやってきて、そして自分が抱っこしてもらえなくなったんじゃ、きっと誰だって納得がいかないですもんね。どんなに小さい子でも案外わかってくれます。

そして、安静が解除されたら、短時間ずつ、「待っててくれてありがとう♪」と言いながら、抱っこしてあげてくださいね。

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