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公開 2016年12月02日  

家計に「子育て料」という項目を入れるべきだ。

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パパもママも、子育て、お疲れ様です! 保育園・幼稚園に通園している子どものパパママなら、登園している間、子どもの保育や教育を園の先生に担当してもらい、その対価として保育料等を収めていると思います。では、専業主婦(主夫)の場合は…?

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10132107029

親だから、無料で子育てするの?

私は息子を出産後、二年間専業主婦をしていました。

その当時の私の生活は、「母親業は24時間365日休みがない」という言葉そのもので、1日の中に定まった休み時間などはなく、家事と育児の合間に休憩できたとしても数十分。

夫は育児に協力的だったとはいえ、日中は仕事に行っていますし、全く仕事をしていない専業主婦の私がいるので、子どものために自分の予定を調整するということはほぼありませんでした。

あっという間に1日が終わり、
疲労だけが積み重なっていく毎日。

正直仕事をしていた時よりも、精神的にも肉体的にもしんどさを感じていました。


そんな日々を送る中、私はこんなことを考えるようになります。

子どものお世話は、保育園に息子をあずければ園で、ベビーシッターを雇えばべビーシッタ―がやってくれることでもあるし、その場合には、当たり前だけどお金がかかる。

どうして、親が子どもの世話をする時には、そこに対して費用がかかるという考えにならないのだろう。

「子育て料を、家計の項目にいれたい。」

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当時私は夫から、食費として月数万円を受け取り、万一足りなくなれば申告、というやり方をしていました。


やっぱり、それはおかしい気がする。

私は夫に、「必要経費として、私が日中行っている子育てに対し「子育て料」がかかると考えてほしい。」 と話をすることにしました。


夫は、私がそのように感じながら子育てをしていたことも知らなかったし、子育てに対して子育て料がかかるということも一切思いつかなかったと言いながらも、 私の意見に納得し、今後は月三万円を「子育て料」として支出の項目に入れることを了承してくれました。

またこの話し合いがあってから、夫は土日に積極的に子どもの公園遊びに付き添うように。

子育て料という認識を持つようになって、「妻(私)が平日子どもと過ごしている時間は、妻の自由時間などではなく、子育てに“従事”している時間なんだというふうに捉えるようになった」と言っています。


ちなみに息子が一歳半の時から利用していた認可保育園の一時保育は8時間で4,000円。
現在契約しているシッターさんは時給1,500円。

これが私たち親がいつもやっていることに対する、世間の値段設定です。

子育ては、自由時間じゃない。

私がこの「子育て料」の話をママ友だちにすると、 「そうできれば理想だけど、家にいる私(母親)は夫(父親)に子どもと遊んでいるだけだと思われているし、反論する気力もないから…」という意見を聞くことがあります。

そう考えてしまう気持ちも分からなくはありません。

でも、もしママが急に家にいられなくなったら…?

夫(パパ)は、お金を払って誰かに子どもの世話を頼むか、自分が金銭を稼ぐために割いている時間を子育てに当てなければならなくなります。(そしてその場合、子育てに割いたパパの「自由時間」に対し「子育て料」というものは、おそらく誰からも払われないでしょう)

そのとき初めて、「子育ては自由時間ではなかった」「子育ては誰かに頼むのにお金がかかるものだった」と気付くのでは、遅すぎる。


子育てをどのようなものとして捉えるのかを夫婦で話し合い、「子育ては物理的にも精神的にも、無償でできるものではない」ということを理解してもらうことは、夫婦が同じ目線で子育てに向き合うひとつの方法になるかもしれない。

それが結果として、パパママの関係を良くし、幸せな家庭をつくっていくと私は思うのです。

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