まず、覚えておいてほしいのは、得意なことと、好きなことは、必ずしも同じとは言えないということです。
例えば、パソコンを扱うのが得意だという子どもがいます。ママやパパがわからないような操作を、簡単にやってしまったり、パソコンを分解して、作り直してしまったりと、とにかくパソコンを扱わせれば勝てるものはいないような子がいるとします。
さて、この子は、「パソコンするのが好きなんだ」と思いますか?
子どもの得意、好き、興味関心を大切にして、より伸ばすためにはどうしたらいい?
6,896 View子どもには、得意なこと、好きなこと、興味関心があること、色々あると思います。お子さんによってそれは全く違います。それは、個性の一つです。その個性を伸ばすために、どのようなことに気を付ければ良いかをまとめました。
出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10272002585得意なことと好きなことは違う
本当に好きなことは何でしょうか?
パソコンとは、答えが必ず返ってくる物体です。
組み立てをするとき、きちんと組み立てられれば、スイッチを入れたときに起動します。また、パソコンで、きちんとしたコードを打てば、その通りに動きますから、必ず答えがあるのです。
その要素は、同じように算数や数学にもあります。理科にも似たような要素はありますね。このように、パソコンを扱えるから、パソコンが好きなのではなく、パソコンで答えを導き出すことが好きなのです。
深い意図を汲み取ろう
よく聞くのが「この子はこのおもちゃが好きで」や「この子は○○ちゃんが好きで」などと聞きます。ですが、これだけにとどまってしまうと、その子自身の個性をさらに伸ばすことができません。
視野を広げるためには、それ以外のことを提案する必要があります。
そのためにも、その子自身が好きなものへの執着の本当の理由を知る必要があります。
個性を伸ばすために必要な3つの視点
【1:決めつけず、広い視野を持つこと】
先程のパソコンの例のように、パソコンだけ与えていれば、パソコンだけの世界しか知らなかったでしょう。
それでは、子どもの発想力を広げる機会が著しく減ってしまうため、「○○は××である」と決めつけず、広い視野を持つようにしましょう。
【2:物事を深く考えること】
先程のパソコンの例では、「答えを導き出すことが好き」という、パソコンを使っている理由のようなものがあったと思います。これは子どもと深い関わりを持ち、探らないとわかりません。
ママパパは、なにかを好きで、ひとしきりそれで遊んだり、没頭したりしている子どもをよく観察し、後に対話をして、深く理由を探ってみてください。
「パソコンをいつも触っているけど、パソコン好きなの?」
「パソコンのどこが好きなの?」
このような質問から始めると良いですね。子どもとのコミュニケーションにもなっていいですね。
【3:新しい提案をしてみる】
パソコンの例では、「答えを導き出すことが好き」という深い意味がありましたから、それに合わせた他のことも行うことができるかもしれません。
算数の問題集や、理科の実験などをやらせてみれば、答えを導き出す過程を楽しむことができるかもしれません。ロジックパズルや、クロスワードなども良いですね。その提案をできるのは、ママパパなど、身近な人しかいません。
他のものへ興味関心を広げるきっかけ作りをしてあげることが、その子の個性を伸ばすことにつながります。
注意点:常に主体は子どもに
提案をするときに、つい「なんでやらないんだ!」と気持ちが高ぶってしまいがちです。ここで、「視野を広げさせなきゃ!」と躍起になっては元も子もありません。子どもに負担がかかるからです。
そのため、提案は軽く行ってださい。
対話のなかで、「○○でも答えが導き出すってのはおんなじかもしれないなぁ。」などと、ほのめかしておいて、本屋などでそれらしき実験の本を見つけたら、「これ面白そうじゃないか?」と誘ってみると良いですね。
あくまでママパパはサポーターなので、暖かい気持ちで見守ってあげてもらいたいと思います。
まとめ
得意なこと、好きなことへの興味、関心を広げてあげられるのは、子どもと近いママパパの力が不可欠です。
お子様とともに、自分の好きなものについて対話をするだけでも、より個性を伸ばすことができますので、ぜひ試してみてください。
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